ダンスの先生の名刺をつくったよ!
アーティストと呼ばれる職業の方の名刺は、すごく難しい。なぜなら、安易に形にしてしまうとダサいから!!
表現って感情に訴えかけるものだからこそ、「COOL!」とか「SHARP!」みたいに言語化して伝えようとするとむっちゃダサくなる。加えて、どんなにカッコ良いビジュアルを作っても、本人の生み出したものの方が数万倍かっこいい。
ツラい…!
今回ご依頼してくださったダンサーさんは、めっちゃ美人&めっちゃスタイルが良い。そして踊りだすと男性顔負けのかっこいいHipHopスタイル。実態が、もう文句なくかっこよすぎて困るレベルで、特に難しい…。良い素材の調理は難しいです。
今回気を配ったのは、安易に言語化しないこと。
「オールドスクールヒップホップを極めた、ニュージェネレーションダンサー」みたいの、いれるとめっちゃ嘘くささいし結局よくわからんくなるから、私がデザインする場合はなし!!!
もうひとつは、ダンサーさんだからと言って、これぞダンサーみたいな表現を取り入れない。3Dエンボスがかった、やたらキラキラが周りに飛び交ってる「THEクラブですねん」みたいな文字やロゴにしない。
そういう方がダンサーさんだと簡単に伝わりやすいのですが、絶対に本人を安っぽく見せたくないと思った。自分が入ることで安っぽく見せてしまったら終わりや!!
アー写を使って、名刺を作りたい!とのご依頼を受けて提案した3案がこちら。
アー写とは、アーティスト写真の略語。ダンス業界ではよく使われる言葉ですねー。いわゆる、ダンサーとしてのプロフィール写真。スタジオでキメキメで撮影するというのがセオリーです。
今回ちょうど先生のアー写ができたてホクホクだったのでそれを使って欲しいとのこと。写真を名刺に入れるのは初めてで、すごく悩んで、使用しているもの・してないもの合わせて3案を提出。どれもアー写をそのまま使わず、すこしひねりました。
Aクラフト紙を利用した、ちょっと西海岸風ナチュラルな名刺
あえて顔にロゴを重ねることで「もっとみたいな〜」と思わせるデザインに。またアー写は基本的にばーんと使うのが王道なので、ひねりながらも王道なデザインとして提案しました。
B写真を使用しない、チケットテイストの遊んだデザイン
ダンスチケットのようなデザイン。こちらもご本人が好きなクラフト調のテイストでご提案。
顔出し度0%の案ですが、「本人のかっこよさ」は会って充分体感できると考えこのような案も提出しました。
C案 見た目のかっこよさを感じながら、動きもあるデザイン
全面に写真を使いながら、ストライプや文字情報などいろんな情報をレイヤー状にして重ねることでよりチラリズム・もっと本人を見たい感を演出しました。
そんなこんなで、C案に決定しました!
わ〜い!お気に入りの1点だったのでとても嬉しかったです。ご本人のご要望のアー写もちゃんと使えたアイデアだし、私はとてもお気に入りです。
写真をナマで使わないことにこだわりました。
本来、せっかく撮った写真は、ばーんと使いたいものだと思いますが、そのまま使うと、ナマい!!!!
生々しいです。ブロマイドみたいになってしまう。
是非アーティストの皆さんも、自分の写真をどれくらい見せるか。というポイント、考えてみてください。案にもよりますが、私は基本「ッバーーーン!!」と写真を大きく入れてかっこよくなる。という考えは無いです。なぜなら本人が一番かっこいいから。
とゆーことで、これからも、アー写名刺を極めていきたいです。ではでは>w<