2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹筑波大名誉教授(80)が時事通信のインタビューに応じた。ノーベル賞の日本人受賞者が決まるたび大きく報じられる現状について、「騒ぎ過ぎだと思う。特別扱いしないでほしい」と苦言を呈し、「選ばれない分野にも重要な研究はたくさんある」と強調した。

 白川さんは電気を通すプラスチックを開発し、携帯電話などIT機器に広く応用されている。

 白川さんは、今年のノーベル医学生理学賞に大隅良典東京工業大栄誉教授(71)が選ばれたことを祝福する一方、「例えば日本学士院賞は人文・社会系の学者も対象としている。ノーベル賞に選ばれない分野も含め、重要な研究がたくさんあると知ってほしい」と訴えた。 

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