[PR]

 中国で2012年前後に広がった市民の権利運動「新公民運動」の中心メンバーで、公共の秩序を乱した罪で服役していた人権派弁護士の丁家喜氏(49)が、16日に3年半の刑期を終えて出所したことがわかった。支援者らが明らかにした。

 関係者によると、丁氏は支援者に対して「みなさんの関心と支持に感謝したい」と話したという。ただ、支援者らが待つ北京の自宅には戻らず、当局に付き添われて湖北省の実家に行ったとみられる。

 新公民運動は、共産党独裁への反対を訴えず、言論の自由など中国の憲法が定める範囲で市民の権利の実現を求めていた。だが、体制が動揺するのを恐れた中国当局が13年以降、関係者を相次いで拘束し、運動は下火になっている。

 丁氏は同年4月に拘束された。著名な活動家で新公民運動の名付け親だった許志永氏=服役中=らとともに教育の平等や公務員の資産公開を求めていた。(北京=延与光貞)

こんなニュースも