今年5月にソウル・江南駅近くの公衆トイレで20代の女性を凶器で殺害したとして起訴された男(34)に対し、ソウル中央地裁は14日、懲役30年の判決を言い渡した。地裁はまた、統合失調症の患者である被告に対し、治療看護および20年間の位置追跡用電子足輪の装着を命じた。裁判は「この事件は韓国の代表的な繁華街である江南の中心部で、面識のない被害者を残酷な形で殺害した無差別殺人だ」として「犯行動機には全く酌量の余地がなく、命を軽視した非常に深刻な犯罪」と指摘した。
事件が発生した際、一部では「女性嫌悪による犯罪」との声も聞かれた。しかし地裁は「医師による精神鑑定の結果、被告は女性を蔑視しているのではなく、男性を怖がる傾向を見せた。妄想による被害意識から、女性を対象に犯行に及んだものとみられる」と説明した。