高江で座り込みを続ける87歳の「文子おばあ」こと島袋文子さんから「暴行を受けた」と被害届を出した「日本のこころ」和田政宗議員!42歳!!IWJは再三取材を試みるも応じず! 2016.10.18

記事公開日:2016.10.18地域: テキスト
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(文:佐々木隼也 記事構成:岩上安身)

 たとえ「自称」であっても、日本の「保守」はここまで墜ちてしまったのだろうか。2016年5月、ある国会議員が沖縄・辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で、基地反対派の市民から「暴力行為を受けた」として被害届を出した。

 被害を訴えたのは、まがりなりにも「保守政党」を自称する、「日本のこころを大切にする党」参議院議員の和田政宗氏。42歳の男盛りである。訴えられたのはなんと、車イスで歩くのもままならない87歳のおばあちゃん、島袋文子さん(通称「文子おばあ」)である。

▲山本太郎議員事務所HPより転載
山本太郎議員事務所HPより転載

 現在、島袋文子さんには沖縄県名護署から出頭要請が出ており、10月21日にも名護署に出頭するという。当日は、市民による大規模な抗議集会が予定されている。

国会でネット上で…基地反対派市民を「不法占拠」「暴行された」とふれまわる和田議員

 どこの世界に、87歳のおばあちゃんに対して暴行の被害届を出す「国会議員」がいるだろうか。健康で強壮な大の男のやることか。男として恥ずかしくないのか。

 しかも和田議員は2016年5月11日、わざわざ国会の参議院「地方・消費者に関わる特別委員会」でこの件を取り上げ、「道路用地を不法占拠している人たち」に「暴行された」「すべて映像が残っている」と主張。6月にはツィッターを通して同様の主張を繰り返した。

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▲国会で質問する和田政宗議員
▲国会で質問する和田政宗議員

 和田議員が「映像に残っている」と語るのは、「チャンネル桜 沖縄支局」がYouTubeにアップしている動画だ。彼らが和田議員に同行して撮影したこの映像には、確かに島袋文子さんの姿が映っている。

 しかし動画の隅々を見ても、文子さんが「暴力」を振るっている姿は確認できない。「平手で殴打」というテロップが表示されているが、映っているのは、ビデオ撮影者が、嫌がる文子さんに対して執拗に撮影を迫り、それに対して文子さんが「何を撮っているんだ!」と手でカメラを振り払っている姿である。

チャンネル桜がアップした動画(文子おばあのシーンは開始45分から)】

現場にいた大城敬人・名護市議「和田議員らのでっち上げだ」…「証拠動画」には文子さんの「暴力行為」見当たらず

 現場にいて目撃した大城敬人(おおしろよしたみ)名護市議は、IWJの取材に「あれはまったくのでっち上げだ」と憤る。

 「和田議員らは現場で挑発行為を繰り返し、反対している人に対して反撃をさせる意図のもとにやっています。あの日も、抗議行動の真っ最中にテントの真向かいに来て、スピーカーを使って妨害行為を始めた。しかしまたマイクを握って『違法行為だ』と言い出し、和田議員が国会議員だから機動隊も彼らをカバーした。

 それに抗議したら、彼らは『暴力だ』と言った。あの映像に『暴力行為』は何一つ映っていない。あれは捏造。世間的に恥ずかしいことです。87歳のおばあちゃんが暴力を振るうわけがないじゃないですか。我々は20年間、非暴力できてますから。だから挑発して暴力を引き出し、でっちあげようという浅はかな意図があった。しかしそれが上手くいかなかったから、捏造して、テント村があたかも暴力をふるうように見せたいのです。

 彼らは捏造します。彼らは私についても『大城は右でも左でもない、私たちの友達だ』という捏造を流布しているくらいですから」

文子さんに対する機動隊の度重なる「暴力」は裁かれず

 警察は、和田議員らの訴えには迅速に動く一方で、島袋文子さんへの度重なる「暴力」に対しては、一切動こうとしない。

 辺野古の基地反対の先頭に立つ島袋文子さんは、これまで何度も機動隊からの暴力にさらされている。

 2014年11月には、工事用トラックの進入を止めようとする市民と、それを制止しようとする機動隊がもみ合いになった際、文子さんは倒れて道路に頭を打ち、救急車で病院に運ばれた。

 今年の参院選後の8月には、高江周辺で、安倍政権の米軍ヘリパッド建設強行の意を受けた機動隊によって、右手小指を5針も縫う怪我を負わされている。

「火炎放射器で全身大やけど」「死んだ人の血の泥水を飲んで」…文子さんの壮絶な戦争体験と「非暴力」の覚悟

 度重なる文子さんへの暴力にも、これまで機動隊が罪に問われたことは一度もない。それだけではない、文子さんの生涯をふり返ると、米軍や日本軍、戦後の政府による「一方的な暴力」に晒され続けた人生だったことがわかる。

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