サムスン、「ノート7」生産打ち切りで営業減益53億ドルに拡大予測

2016.10.15 05:00

 韓国サムスン電子は14日、新型スマートフォン「ノート7」の生産打ち切りを受け、新たな業績下方修正を実施した。すでに今年7~9月期(第3四半期)の営業利益(暫定集計ベース)を23億ドル(約2390億円)減額修正していたが、これに加え、10~12月期と来年1~3月期の営業利益への影響が合計で3兆ウォン台半ば(約30億ドル)に達するとの見通しを示した。ノート7をめぐるコストは膨れ上がる一方だ。

 7~9月期分に加え、新たに発表された来年1~3月期まで2四半期分を合わせると、営業利益への悪影響は53億ドルに拡大する。新たな影響額の内訳は10~12月が2兆ウォン台半ば、1~3月が約1兆ウォン。サムスンが示した悪影響の規模はアナリスト予想と一致する。野村ホールディングスのアナリスト、チョン・チャンウォン氏は2017年末までの営業利益への悪影響を約50億ドルと推定していた。

 大信証券のパク・ガンホ氏は「サムスンは今後、半導体など他の部門の業績を改善しようと全力を尽くすだろう。また来年1~3月期まで、ノート7に代わるスマホ主力製品がギャラクシーシリーズにはないため、『S7』の販売促進にも力を入れるのではないか。さらなるリストラが発表されたり、『ギャラクシーS』次期モデルが成功した場合、同社の株価が上昇し始める可能性がある」と指摘した。

 同社の株価は今週に入り8%超下落し、200億ドル近くの時価総額が失われた。

 サムスンは、減収分についてギャラクシーの「S7」や「S7エッジ」などの拡販で補う見通しを発表。同社は今週、7~9月期の営業利益予想を下方修正しているが、ノート7事故によるコストの規模が初めて公式に明らかになった。同社は11日にノート7の販売中止を発表していた。(ブルームバーグ Jungah Lee)

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