秘密警察の調査団、通訳女性が脱北…韓国紙報道

 【ソウル=宮崎健雄】13日付の韓国紙・東亜日報は消息筋の話として、在中国北朝鮮大使館の女性職員(27)が脱北したと報じた。

 女性職員は、中国の北朝鮮レストラン従業員ら13人が4月に集団脱北したことを受け、本国から派遣された国家安全保衛部(秘密警察)調査団の通訳を務めていたが、6月に中国遼寧省瀋陽で姿を消した。その後、調査団も急きょ帰国したという。通訳として中朝高官の間で交わされた秘密情報を持っている可能性もある。

 また8月にも北朝鮮・恵山の税関で勤めていた男性通訳が脱北、現在韓国にいるという。北朝鮮では今年に入り、外交官らのエリート層の亡命や脱北が相次いでいる。