そういえば最近、よくうんこをちびる。
はじまりとおわりのある文章としてはほぼ最悪の書き出しを採用してしまったわけだけど、じぶんで書いてみて意味がよくわからない。だいいち、「そういえば」といわれたところでお前の都合など知ったこっちゃないわけだし、「最近」とか「よく」とか主観的過ぎることばは具体性に欠ける。極めつけは「うんこをちびる」である。これについての主語は0歳児の息子ではなく、残念ながらぼくだ。今年で30歳児となるこのぼくのことである。
というわけで、今日はうんこをちびるという状況とその対処法について書いてみたいとおもう。
いつからどのくらい?
まだ脱糞癖があるというほどでもないけれど、三年くらい前から半年に1回くらいは現役でちびっている。ちびるときは決まって下痢気味で、放屁をしようという意思のもと、つるんと出る。だいたいはボクサーパンツなのでパンツ内で完結してはくれる。しかしなんだろう、なぜかいいパンツをはいているときにかぎって、ちびる。
「パンを落としたときジャムの面の方が下になりやすい」というマーフィーの法則を想起させる。
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ちびったらどうするの?
はじめてちびったのは、取引先へ向かう地下鉄のなかだったようにおもう。放屁の際に尻に違和感をおぼえ、動物的本能から座席を髪の毛が紫色のババアにゆずって立つことにした。どうもパンツ内に異質な質量をかんじるけれど、こればかりは確認するまではなんともいえない。
あらゆる事象は観測によりゆらぐ可能性を確定させていく。シュレディンガーの猫ならぬ、まちゃひこのうんこである。下車した駅のトイレでひとまずパンツのなかを確認する。そこでぼくが本当になにをすべきなのかが決まる。そう、パンツを変えなければならない。
- 作者: シュレーディンガー,Erwin Schr¨odinger,岡小天,鎮目恭夫
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「コンビニ渡り鳥作戦」
パンツを手っ取り早く買える場所といえばもうコンビニの一択といっても過言ではないだろう。しかし注意して欲しいのは、パンツを買ったコンビニでパンツをはきかえてはならないということだ。これは店員さんの立場になって考えたら理由は容易にわかる。パンツを買ったひとがそのままトイレに入ったらどうおもう?
「あ、このひといまパンツはきかえてる」
ってぜったいおもうに決まっている。そして、日中にパンツをはきかえなければならない事態というのは、他者に立ち入られてはならないのっぴきならない事情によるものだと相場は決まっている。
だからもしあなたが外出中にうんこをちびってしまったら、すみやかにiPhoneをとりだし、近くにふたつ以上のコンビニがあることを確認すべきだろう。
そしてひとつめのコンビニで新しいパンツを購入し、ふたつめのコンビニのトイレではきかえる。その際、よっぽどの思い入れがない限り、古いパンツは捨てることになるだろう。はきかえが完了したら、パンツを買ったときのポリ袋に古いパンツをいれる。そしてコーヒーとファミチキでも買って、さりげなくゴミ箱に汚れたパンツを捨てる。
まとめ
うんこちびるときはだいたい「屁だろうな」とおもって力んだときにおきます。予期せぬ脱糞はそもそも不特定多数がいる空間でなんのためらいもなく放屁するという発想に対する啓示的なものなのかもしれません。