新宿 歌舞伎町の廃ビルにアート

新宿 歌舞伎町の廃ビルにアート
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渋谷や六本木など東京の至るところで再開発が進む中、新宿・歌舞伎町で来月解体される予定の、廃虚となっているビルに、現代アートの作品を展示するユニークな展覧会が開かれています。
展覧会を開いたのは、社会的なメッセージ性のあるアートやパフォーマンスで知られるアーティストグループの「Chim↑Pom」です。

舞台は、新宿・歌舞伎町の「歌舞伎町振興組合ビル」です。
日本が、戦後の復興から経済大国へと飛躍する契機となった前回、昭和39年(1965年)の東京オリンピックの年に完成しました。
しかし、老朽化が進んだため、建て替えのため来月取り壊されます。
展覧会を開いたのは、社会的なメッセージ性のあるアートやパフォーマンスで知られるアーティストグループの「Chim↑Pom」です。

舞台は、新宿・歌舞伎町の「歌舞伎町振興組合ビル」です。
日本が、戦後の復興から経済大国へと飛躍する契機となった前回、昭和39年(1965年)の東京オリンピックの年に完成しました。
しかし、老朽化が進んだため、建て替えのため来月取り壊されます。
5階建ての雑居ビルで、かつて麻雀店やオフィスだった4階から地下1階までのフロアに10点余りの作品が展示されています。

このうち、3階には、新宿で捕獲したねずみの剥製に、人気ゲームのキャラクターのような色と模様をつけ、歌舞伎町の街並みを襲っているジオラマの作品が展示されています。
また、2階に展示されている絵画は、掃除ロボットをペインティングマシンに改良して描かせました。人間の役割をロボットにどんどん担わせるようになっている現代における創造性とは何かを問いかけています。
また「ビルバーガー」という作品は、ビルの各フロアで実際に使われていた事務用品や空調設備、家具やカーペットなどをそのまま、天井や床ごと切り抜いて積み重ねたものです。
ビルド(創ること)とスクラップ(壊すこと)が繰り返されることで、私たちの暮らす都市自体が変貌し、生まれ変わっていくことを表現しています。
期間中には、歌舞伎町にゆかりあるアーティストらによる音楽やパフォーマンス、トークなどのライブイベントも開かれる予定で、このうち14日のレセプションでは、水曜日のカンパネラのコムアイさんが、作品の前で歌やダンスなどのパフォーマンスを披露しました。(次回の関連イベントは28日)
ビルは来月に解体される予定で、展示されている作品も一緒に取り壊されることになっています。
        
「Chim↑Pom」のリーダーの卯城竜太さんは「2020年の東京オリンピックに向けて東京は今、大きな変貌を遂げようとしている。21世紀型の日本の未来の青写真はどのようなものになるのかを考えたかった」と話しています。
この展覧会は10月31日まで開かれています。