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【歴史戦】
蘭人司教ら殺害の正定事件で「日本軍犯行説」の既成事実化進む…司教名の散歩道が故郷に 新種の赤いバラにも同じ名が…
オランダ人のカトリック司教ら9人が昭和12(1937)年10月に中国河北省正定で拉致・殺害された「正定(せいてい)事件」で、司教殺害に関する調査を行っているオランダの団体が今年に入って同国内の司教の出身地に司教の名前を冠した散歩道を整備した際、「女性を守ったため日本軍により殺された」との表示を付け加えていたことが分かった。司教の名前を使った海外輸出用の新種のバラも開発されるなど、当時の外交史料にさえ裏付けされていないことが「既成事実」として拡散されようとしている。
正定事件をめぐっては「司教らは日本軍が慰安婦とするために要求した中国人女性の差し出しを拒否したため殺害された」との説が“史実”として独り歩きしている。司教らを聖者に次ぐ「福者」にしようとする列福の動きがある。
殺害されたシュラーベン司教の名前がついた散歩道は、司教が生まれたオランダ南東部にあるロットゥムに設置された。10キロにわたる散歩道の除幕式とバラのお披露目は今年6月26日に開かれた。シュラーベン司教と名付けられたバラの色は「殉教者の血」を表すとしている。行事には中国人司祭も出席した。
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