トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > コラム・撃戦記一覧 > 記事

ここから本文

【コラム 撃戦記】

待望の世界初挑戦へ 村田諒太の壁は知名度

2016年10月17日 紙面から

 デビューから11戦(8KO)無敗。ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBO世界ミドル級3位村田諒太(30)=帝拳=の世界初挑戦が待たれる。プロデビューから3年。層が厚く強豪ひしめく階級であるがゆえに、思い通りに計画が進まないのが悩みだ。

 主要4団体でミドル級はWBA、WBC、IBFでゲンナジー・ゴロフキン(カザフタン)が絶対王者。怪物の牙城を崩すのは容易でない。村田はゴロフキンの米国キャンプに参加、強さを体で感じた。最近はWBO同級王者ビリー・サンダース(英国)への挑戦を模索している。

 キャリアの浅い村田は、知名度も弱点。世界を目前に試合間隔を崩したくないのが本音だろう。元世界王者三浦隆司との1週間の成田キャンプを張り、上海での第9戦から右左のボディー打ちが進化した。3連続KO勝ち中と勢いもある。村田は「(試合決定は)相手がいることなので」と話すが、モチベーションは高い。来年に期待したい。 (格闘技評論家)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ