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【プロ野球】

広島、球団初のチャーター機手配 諸経費1000万円より選手の体調

2016年10月17日 紙面から

 広島が、日本シリーズの移動のため球団史上初のチャーター機を手配した。相手は16日、広島から直線距離で約1200キロ離れた札幌に本拠地を置く日本ハムに決まった。日本シリーズ史上、最も距離が離れたチーム同士の対戦に、球団が動いた。

 過去6度出場した日本シリーズでは阪急、近鉄、西武の3球団が対戦相手。いずれも陸路での移動だった。今回は空路。だが広島空港から新千歳空港への直行便は1日2便しかない。しかも復路の便は、広島空港到着が夕方から夜にかけてとなる。時間の融通が利かないという問題点が浮かび上がった。

 22日にマツダスタジアムで開幕する日本シリーズ。2試合を行い24日が移動日の予定だ。雨天などで中止になった場合は24日に試合が行われ、札幌ドームでの第3戦は移動試合。いずれにしても遠距離移動は体への負担が大きい。疲労をためないことが決戦では重要になってくるだけに「カープジェット」のオーダーに踏み切った。

 日本航空の機体を使用。費用は諸経費を含め往復で約1000万円になる見込みだ。仮にソフトバンクが勝ち上がっていた場合は、キャンセル料が発生していた。それでも「体が楽になる。万全の状態でシリーズに臨んでほしい」と球団関係者。球団の日本一にかける思いは強く、体調管理を最優先にして準備を進めてきた。

 通常便と異なり機内を自由に使えるのも大きなメリット。身長196センチのエルドレッドや189センチの新井など、体が大きな選手は2席を使いリラックスできる。

 CSファイナルステージでは、アドバンテージの1勝を含め3勝1敗でDeNAを退けた。89勝で覇権を握った力を十分に見せつけた。この日の休日を挟み、17日からは32年ぶりの日本一へ向けて全体練習を再開する。球団と現場が一体となって最高のコンディションを整え、敵地に乗り込む。 (市尻達拡)

 

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