南彰
2016年10月17日16時48分
国会審議で使うパネルをめぐり、自民党側の指摘で表現の修正を迫られる野党議員が相次いでいる。環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案を審議する17日の衆院特別委では、「TPPの問題点」と題したパネルを持ち込んだ民進党の篠原孝氏が3カ所の修正を余儀なくされた。篠原氏が委員会の質疑で明らかにした。
説明によると、政府が交渉内容に関する「黒塗り」の資料を出したことについて評価した表現「情報開示せず」は、「情報開示不足」に修正させられた。また、米大統領選候補2人がTPPに反対している状況に関し、「発効の見込みのない」との記載も「発効の見込みの少ない」などに書き換えさせられた。自民側は「表現が不正確だ」と主張したという。
パネルの委員会室への持ち込みは、委員会の直前にある非公開の理事会で、与野党が協議する。篠原氏はやむなくパネルの表現を油性ペンで手直しした。委員会には安倍晋三首相ら主要閣僚も出席し、テレビ中継されていた。(南彰)
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