ところがTwitter買収で見込む「うまみ」の部分が足りないと感じたのか、時間の経過とともに各社ともTwitterへの興味を急速に失い、10月8日の時点ではセールスフォース以外の企業はほぼすべて買収話から去ってしまっていました。
またセールスフォースもCEOのマーク・ベニオフ氏が買収に興味を示してはいたものの、株主からの反対意見もあって明確な買収意思表明には至っていませんでした。特にセールスフォースの筆頭株主、Fidelity Investmentsの反対は大きな影響力があった模様で、ベニオフ氏はFinancial Timesに対し「われわれはTwitterの買収から手を引く。われわれに必要な会社ではなかった」と発言しています。
現Twitter CEOのジャック・ドーシー氏はもとからTwitterの身売りには否定的な立場をとっていたとされ、このことが各社との交渉に影響した可能性も考えられなくはありません。
140文字制限の緩和やPeriscopeによるライブ動画配信やステッカー機能の追加といったサービス改善を積み重ねてきたTwitterですが、いずれも大きな収益の向上にはつながっていないとされます。Twitterが今後も独立してやっていくためには、業績低迷を打破するなにか大きな改善策が必要かもしれません。