カイロ=翁長忠雄
2016年10月17日06時45分
シリア反体制派の武装組織は16日、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配していたシリア北部ダビクを制圧した。ロイター通信などが伝えた。ダビクについてISは、預言者ムハンマドの言行録ハディースの中で異教徒と最終決戦する地と位置づけられているとして、組織の英字機関誌名に使うなど、思想宣伝に利用していた。
ダビクはアレッポの北東約40キロ、トルコ国境から10キロ余にある。ISはこれまで米国人人質をダビクで殺害するなどしてきた。
自由シリア軍などの反体制派は、トルコ軍の地上軍や戦闘機の支援を受けて進攻し、ダビクと近郊の街を制圧した。反体制派は地雷除去に着手しているという。
ISは今夏、シリア北部の要衝マンビジュを奪われるなど勢力が衰えている。イラクでも、ISが拠点とする同国第2の都市モスルに対して、イラク軍やクルド人部隊による奪還作戦が近く始まる見通しだ。(カイロ=翁長忠雄)
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朝日新聞国際報道部