北海道・砂川 5人死傷事故初公判 一部否認

北海道・砂川 5人死傷事故初公判 一部否認
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去年6月、北海道砂川市で猛スピードで車を運転したうえ信号無視をして事故を起こし、家族5人を死傷させたなどとして起訴された男2人の裁判が札幌地方裁判所で始まりました。裁判では危険運転致死傷罪の共謀が成立するかどうかが争点となりますが、初公判で、2人は危険運転には当たらないとして起訴された内容を一部、否認しました。
北海道上砂川町の谷越隆司被告(28)と古味竜一被告(27)の2人は、去年6月、砂川市でそれぞれ車を運転中、速さを競うように猛スピードで赤信号を無視して交差点に入り、歌志内市の会社員、永桶弘一さん(当時44)ら家族5人が乗った車と衝突するなどして、4人を死亡させ、1人に大けがをさせた罪などに問われています。

裁判では、赤信号を無視して交差点に入った行為について、危険運転致死傷罪の共謀が成立するかどうかが争点となっています。17日、札幌地方裁判所で開かれた初公判で、谷越被告は「酒気帯びで運転したことは間違いないが、事故は前方不注意の過失によるものだ」と述べるなど、2人とも危険運転には当たらないと主張し、起訴された内容を一部、否認しました。

一方、検察は冒頭陳述で、「事故の直前、谷越被告の車は最大で時速170キロ、古味被告の車は130キロのスピードを出していた。2人は競走を楽しみ、信号に従う意思がなかった」と述べて、危険な運転が事故を引き起こしたと指摘しました。

2人の裁判は裁判員裁判で審理され、来月10日に判決が言い渡される予定です。