工場ライン作業の仕事は、大手メーカーの工場など、比較的大きめな工場で募集されていることが多いです。大手メーカーでの仕事が多いので、給料はそれなりに高そうなイメージがありますが、仕事内容によってケースバイケースとなります。同じ工場で、同じ仕事内容の募集であっても、時給が10円から50円くらい高かったり、低かったりすることもあります。
給料は、基本的には雇用者と労働者の合意によって決まるので、忙しい時期とそうでない時期など、時期によって時給が変化することもよくあることです。工場ライン作業に従事している人は、派遣社員やアルバイト、契約社員の人が多いです。正社員がラインに入ることもありますが、どちらかというとリーダーや指導者という立場であることが多いです。ここでは、派遣社員やアルバイトとして働く場合の給料の相場について考えてみます。
☆そもそもライン作業とはどのようなお仕事なのか
ライン作業というのは、工場で働いたことがない人にとってはあまり聞きなれない言葉でしょう。学校の工作の時間などに、プラモデルなどを組み立てたことはだれでもあると思います。工場の組立ての仕事も、プラモデルの組立てと基本的には同じです。決められた部品を、決められた方法で、決められた箇所に取り付けていくという作業を繰り返すことになります。
しかし、工場で生産している製品というのは、とてもたくさんの部品から作られており、多くの工程を経て完成します。もしもスタッフ1人1人にそのすべての工程の作業を覚えさせるとなると、教育に膨大な時間がかかってしまうでしょう。また、人によって細かい作業が得意な人、細かい作業は苦手だけど力がある人など、個性があります。細かい作業が得意な人にはその作業を専門で行ってもらい、力がある人には重いものを持って取り付ける作業に集中させたほうが、効率は上がります。
ライン作業というのは、ベルトコンベアにのせて流れてくる製品に、一定の作業を行う作業のことです。1人1人が行う作業はシンプルであるため、仕事を覚えるのに時間がかからず、1人1人の個性に合わせた作業をさせることができます。
☆ライン作業に向いている人の特徴とは？
ライン作業といっても、いろいろな仕事があります。お弁当を作っている工場なら、ある人は弁当の中に卵を入れる作業を担当して、別のある人は弁当の中に鮭を入れる作業を担当するといった風になります。
自動車を組み立てる工場なら、自動車に20キロくらいあるタイヤを取り付ける作業をする人や、ドライバーを使ってネジを締める作業をする人など、仕事内容は本当にさまざまです。
工場でのライン作業はだれでもできる仕事と言われていますが、実際には向き・不向きがあります。例えば、女性の作業員が20キロのタイヤを持ち上げて自動車に取り付ける作業をするのは、なかなか大変でしょう。
ライン作業は、責任感がある人でなければ難しい仕事です。ライン作業では、1人でも作業に遅れを出してしまうと、ライン全体が止まってしまいます。責任をもって自分に与えられた仕事をきっちりと時間内にこなせるという人が、ライン作業に向いています。
☆工場ライン作業の給料の相場とは？
工場ライン作業の給料は、メーカーによってさまざまです。一般的には、大手メーカーのほうが給料は良い傾向がありますが、必ずしも大手のほうが給料は良いと決まっているわけでもありません。どのような製品を作っているかによっても、給料は変わってきます。小さくて軽い部品を扱うような仕事ですと、女性でもたくさん働いていますが、仕事の難易度が高くない分給料は低い傾向があります。
一方、自動車工場の組立てライン作業のように、重いものを持ったり、体力が必要になったりする仕事の場合ですと、給料はかなり高めになります。工場ライン作業の求人を見ていると、時給は1000円から1200円程度のものが多いですが、自動車工場の組立て作業の場合には時給が1400円から1500円程度となっていることもあるようです。
工場ライン作業では、仕事内容にもよりますが、残業が多いことも特徴です。機械トラブルで数時間ラインが止まってしまったり、新人が入ったためにラインのスピードがゆっくりになっていたりするケースでは、残業をやって生産の遅れを取り戻すようです。残業がある場合には、25％増しの手当てが出ますので、その分給料は上乗せされます。
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