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【芸能・社会】

染谷将太、初の丸刈りで空海 日中合作映画、総製作費150億円

2016年10月17日 紙面から

初めて丸刈りにし、若き日の空海を演じる染谷将太

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 若き日の空海の冒険を描く日中合作映画「空海 KU−KAI」が2018年に公開され、俳優染谷将太(24)が空海役で主演することが16日、分かった。総製作費150億円という巨大プロジェクトで、日中合作では過去最高となる。染谷は僧侶になりきるため初めて頭を丸刈りにし、中国語のセリフにも挑戦。現在、中国で撮影中で「熱々の状態で皆さまに届けられるよう日々撮影していきますので、楽しみにしていてください」と意気込んでいる。

 今作は「陰陽師(おんみょうじ)」などで知られる作家・夢枕獏さんの「沙門(しゃもん)空海唐の国にて鬼と宴(うたげ)す」が原作。7世紀、中国・唐の時代に日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、詩人の白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫る物語。

 空海の相棒となる白楽天を、中国の実力派俳優の黄軒(ホアン・シュアン、31)が務める。黄は数多くの映画やドラマで主演する“中国の綾野剛”とも言うべきイケメン俳優。染谷と、日中を代表する人気俳優の競演も注目される。

 メガホンを取るのは「さらば、わが愛/覇王別姫」で、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールに輝いた中国の巨匠・陳凱歌(チェン・カイコー)監督。

 染谷は映画やドラマに引っ張りだこで、近年も映画「寄生獣」「バクマン。」などで個性的な演技で魅了。私生活でも先日、妻で女優の菊地凛子(35)との間に第1子が誕生したばかりで、公私共に充実している。

 「寄生獣」は中国でも上映され、染谷の知名度も急上昇。染谷のキャスティングは同作を見た陳監督の指名で、世界に通用するエンターテインメントと演技力を買われての起用だ。染谷も「監督の美しいアートワークの中でなんと空海として生きられる。こんなすさまじい人生経験はないことでしょう」と巨匠とのタッグに感激。ほとんど中国語のセリフだが、撮影前から勉強を始め、今では聞き取りはほぼ完璧だという。

 製作側は日中のほか、アジア諸国をはじめとするワールドワイドな公開を目指している。

長安を再現した広大なセット=中国・襄陽で

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◆唐の都再現!! 巨大セット東京ドーム8個分

 今作は構想5年、総製作費150億円、スタッフ1000人という巨大プロジェクト。日中合作映画では「敦煌」(1988年)の40億円や「レッドクリフ」(パートI・II、08〜09年)の90億円を上回る過去最高の製作費。

 オール中国ロケで、湖北省・襄陽(じょうよう)に唐の都を完全再現した広大なセットで撮影。広さは東京ドーム約8個分となる36万7000平方メートルという巨大なセットだ。撮影は年末に終了する予定。

 

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