iPhone 7 Plusを、シャワー中に使ったり水ですすいだりしてたら、水没判定で有償交換となってしまった話

カメラが曇ってます( ´・‿・`)

iPhone 7 Plusのカメラレンズが、写真のような状態になっていることに昨日の朝気付き、結露かな?と思いつつApple Storeのジーニアスバーに持って行ったら、中にかなり水が侵入していて、保証外の水没であると言われてしまいました。端末交換となり、保障も入ってなかったので34,800円(税込み37,584円)とまあまあな出費となってしまいました(´・︵・`)

特にシャワー中に使ったのは良くない使い方だったとはいえ、他の防水スマホや同じ耐水性能を謳うApple製品(Apple Watch)と比べて、かなり水に弱いと思ってしまいました( ´・‿・`)

iPhone 7の耐水性能

本題の前に、まずiPhone 7の耐水性能について書いておきます。以下のように明記されています。

防沫性能、耐水性能、防塵性能: IEC規格60529にもとづくIP67等級
iPhone 7とiPhone 7 Plusは防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており、実験室の管理された条件下でのテストにより、IEC規格60529にもとづくIP67等級に適合しています。防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。iPhoneが濡れている場合は充電しないでください。クリーニングと乾燥の方法についてはユーザガイドをご覧ください。液体による損傷は保証の対象になりません。

IP67等級が意味するところは、ここなど見ると分かりやすいです。

一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない

とのことで、スペック上はまあまあ水に強いことになっています。

また、風呂での使用は湯温の高さに加え、シャンプーやせっけんも事故のもとになりやすいため、注意が必要だ。サウナなどの湿度が極めて高い環境も、端末内部に水滴が侵入する可能性があるため、積極的におすすめはできない。

この通り、常温の真水以外だと水の浸入リスクは上がります。

どのように利用していたら水没判定に至ったか

こんな感じで使っていました

  • たまに真水で軽くすすぐ
  • シャワーに持ち込み
  • 水に沈めたことは無い
たまに真水で軽くすすぐ

これは、1つ下の6等級が、「あらゆる方向から強い噴流水を受けても有害な影響がない」ということなので、7等級のものに対してこの行為はセーフとみなせるかと思いました。
→【追記】1〜6と7・8ではタイプが異なるので、並記されずにiPhone 7のようにIP67等級となっている場合、1〜6等級の耐水性能は保障され無い、というのが正しい解釈でしたので、上の記述は誤りです。ただ、それでも水道水で軽くすすぐ程度はOKかなと感じますし、Apple Storeの担当者もそれについてはお咎め無しでした。

シャワーに持ち込み

これが原因かなと疑っています。ただ、そこまで過酷な環境でも無いかなとも思っています。

  • 換気扇付けてた(それでも湿度はまあまあ高くなりますが)
  • シャワー室のスタンドに置いてて、水滴が少しかかった程度

とはいえ、非推奨な環境ではあるので、僕の落ち度ではあります。
ただ、これまで他の耐水製品使ってきた感じからすると、かなり水に弱い、という印象を受けました。

これまで使ってきた他の耐水製品との比較

Apple Watch (第1世代)

Apple Watch Series 1 および Apple Watch (第 1 世代) には、IEC 規格 60529 に基づく IPX7 等級の耐水性能があります。

iPhone 7と防塵性能部分の表記が違いますが、一番右の桁の7が耐水性能を表しているので、耐水性能は同じはずです。

Apple Watchはこれまで、あまり推奨されていなかったシャワー・お風呂・水遊び時など、気にせず使って1年半全く問題無かったです。

また、Apple Watchのメンテナンス法として以下のような水(ぬるま湯)洗いが推奨されていて、iPhone 7もそれと同様に水ですすぐ程度は全く問題無いと解釈してしまいました。

3. 蛇口から弱めの水流でぬるま湯を出して、Digital Crown の上に 10 〜 15 秒ほど流します。石鹸や洗剤は使わないでください。
4. Digital Crown と本体の狭いすき間を水で流しながら、Digital Crown を回したり押したりし続けます。

こういう経験もあったので今回全く同じ耐水スペックのiPhone 7も同じ扱い程度まではOKだろうという期待で使っていたら、1週間で水没判定となってしまいました( ´・‿・`)
とはいえ、Apple Watchの方が過酷に使っていて、iPhoneはけっこう気を使っていました。Apple Watchは水に沈めたこともありますが、iPhone 7は水に沈めたことはなく、水がかかる程度にとどめていました。

IS12T (Windows Phone 7)

かつて、この防水スマホを使っていたことがありました。

IPX5:内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5ℓ/分の水を3分以上注水する条件で、あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、電話機としての性能を保ちます。IPX8:常温で、水道水、かつ静水の水深1.5mの水槽に電話機本体を静かに沈め、約30分間水底に放置しても、本体内部に浸水せず、電話機としての機能を保ちます。

改めてスペックを見ると、7より等級1つ上の8かつ5等級もカバーしていますね。実際、こちらはかなり酷使してしまっていて、お風呂にプカプカ浮かべたりとかなり雑に使っていたのですが、問題無く動いてくれていました。
2011年発売で、電池蓋など付いていたり浸水リスクになりそうな構造でも、このような高い耐水性能だったので、かなりがんばってますね( ´・‿・`)

iPhone 7は本当に水に弱いのか?

検証記事を見る限りは水に強そう

次の記事など見ると、かなり水に強い感じです。上に書いた今までの他の耐水製品への感触と、これらの記事を見て、「まあ、ここまでは余裕だろう」という感じでiPhone 7を取り扱ってしまった感じです。

では、なぜ水没判定になってしまったのか?

これが、けっこう謎です。シャワー室という非推奨な環境とはいえ、そこまで過酷でも無い使い方だったと思っているので、個体不良かも?などとも疑っています。

またジーニアスバーで、かなり高い水圧をかけないとここまで水は浸入しないはず、と言われて、水に沈めたことさえ無かったので、納得できずでした。

水没判定方法

また、水没判定方法にも疑問が残りました。筐体内の液体侵入インジケーターが反応してたら、アウトとのことでした。個体不良で水が浸入しやすかったことが原因か、耐水スペックを超えた使い方をしたことが原因か、判断出来ないのではと思いました🤔

iPhone 7の耐水性とはどう付き合えば良いか?

安全に使うなら、極力水に触れないように気を付けるしかない、と思いました。スペック的に耐えうるであろう使い方をしていても、水没判定を食らってしまえばアウトなので。6sの時点で、実際にはけっこうな耐水性能があったので、7になったところでスペック表記の有無+αくらいしか差が無いな、と思ってしまいました。正直、けっこう期待外れです。

とすると、耐水性能が上がったApple Watch Series 2も、水没状態になったら保障対象外なので、そこまであまり安心して使えませんね。

Apple製品に限らず、大抵の耐水電子機器は同じような保障内容なので、仕方ない気もしつつ…。

防水性能を楽しみたい場合はAppleCareに入った方が良さそう

ただ、これも水没の場合、AppleCare代金(iPhone 7 Plusの場合14,800円)+ 11,800円かかるのと、最大2回までなので、そこまで安心して使えるわけではないですが。


結論

  • iPhone 7の耐水性能を過信しない方が良い(Apple Watchと同程度以下の使い方で水没するリスクあり・個体差もあるかも)
  • 6sと7で耐水性能に大きな違いがあると思わない方が安全
  • もう少し納得感のある保障内容・水没判定方法に改善してほしいと思った