2016-10-16

残業禁止したらブラック企業が生まれた話

http://www.outward-matrix.com/entry/2016/10/16/120846

http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2016/10/16/173609

http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2016/10/16/200826


時間勤務の是非についての議論が活発なので、個人的経験を書いてみる。

当時の増田ポジション従業員800人ほどのメーカー勤務の技術職30代前半中堅男性社員


2014年ごろの話だ。長時間残業常態化していた弊社に外部から役員が来た。

役員は、労働環境改善の一環として、残業禁止を打ち出した。

「このままでは労働基準法違反犯罪者として我々は全員捕まる」と当時の彼はよく言っていた。

それからしばらくして、原則17:30以降は仕事禁止で18:00にはオフィスは施錠されるというルールが導入された。


併せて、仕事効率化を図るため、下記のような業務が「無駄もの」として削られた。

特許作成

新人教育

・文献調査


残業禁止ルールが導入されて半年。弊社は恐怖のブラック企業と化していた。

早出常態化残業をとがめる人はいても、会社に早く来ることをとがめる人がいないため。

・昼休み消滅時間が足りないのでカロリーメイト片手に仕事を続行。

新人放置業務固定化仕事を教えあう時間がないので、同じ業務を同じ人が固定的にするようになり風通しが悪くなった。

有給消化率の低下→上記に関連して、休んだ時に仕事を代わりにできる人がいないので休めなくなった。


そんな中、私は精神限界を感じて転職した。

終電帰りが1年以上続いた時よりも、強制的に定時で終わる仕事半年続いた時の方が苦痛だったのだ。


負荷軽減を目指した施策が負荷を増やす。なぜこんな矛盾が生じたのだろうか?

おそらく「労働時間削減」が世間ブラック企業に対する反感と相まって「錦の御旗」と化し絶対正義になってしまたからだと思うのだ。

勤務時間を減らしさえすれば、自然仕事効率化されて、無駄が減る。そんな安直な考えが悲劇を生んだ。

一人当たりの仕事量が減らないまま強制的に勤務時間けが減らされた結果は、肉体的負荷の軽減と引き換えに、精神的負荷増大をもたらした。


私はこの施策は大失敗だったと思っている。本当に負荷を軽減するなら、仕事の柔軟性や裁量を増やすべきで、

時間勤務も短時間勤務も在宅勤務も認めるようにするべきだと思う。そのためにはセキュリティ健康管理コストはかかるだろうけども。



まあなんだかんだ言って、労働時間短縮は社会の流れとして止まらないと思うので、

これを読んだ諸君には弊社を反面教師にしてもう少しマシな制度設計をしていただきたいものですね。

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    まるで残業を禁止する前はブラックじゃなかったような物言いだけど、 違うでしょ?昔からブラックだったんでしょ。 ただ、ブラックの部分が変わっただけの話じゃないの。

  • http://anond.hatelabo.jp/20161016215206

    会社のシステムが変わる前もブラックっちゃブラックだけど レベル3 → レベル10くらいにアップした感じ。 以前は残業代はきっちり出てたけど、残業禁止後の早出って事実上のサビ残だ...

  • http://anond.hatelabo.jp/20161016215206

    元からブラックの俺んとこが最近やりだしたんだけどやっぱやばいな。

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