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『真珠貝防衛司令』の放映日時とあらすじ
★ 昭和41(1966)年10月16日
こちらのサイトで本編(25分程度)をご覧になれます。
【その日は科学特捜隊の月給日であった。
1ヶ月のサラリーをもらったアキコ隊員は、
イデ隊員をおともに銀座にショッピングと洒落こんだのだ】
アキコは宝石店で真珠を眺めていた。
それは彼女の誕生石でもあるのだが、
いろいろと目移りがして、どれを買おうか迷ってしまった。
待っているイデはイライラしてしまう。
しかも、アキコのいまの給料では買えない値段だったのだ。
妙だと思って店員に話を聞くと、
海の状態は例年と変わらないのに養殖真珠がほぼ全滅だという。
そのせいで価格が高騰していたのだ。
アキコはその原因が突き止めたくなって、
買い物を中止して科特隊の本部に戻ると言った。
イデは店が高く売りたがっているだけだと考え、
冗談で海に真珠を食う怪獣でもいるのかとアキコを冷やかす。
だが、アキコはそれを真に受けて本格的に調べてみたいと言い出した。
銀座でまだ遊んでいたいイデは残念がった。
美しい真珠は伊勢志摩国立公園内の海で作られていたが、
ほぼ全滅していたため、養殖業者は残っていたものを日本海に運ぼうとしていた。
ところが・・・
彼らは大きな怪獣が海のそばで鳴いているのを目撃してしまう。
すぐさま科特隊に連絡がすると、ムラマツらは怪獣退治のために出動した。
アキコはいつになく真剣であった。
それは真珠が女性にとって、かけがえのないアクセサリーだからだ。
作戦は順調に進むかと思われたが、
怪獣は攻撃を受けると、その元素を熱水にして背中から放出する癖があった。
そこでムラマツは、ロケット弾で宇宙に飛ばす方法を実行するのだが-。
視聴率および出演者など
視聴率 : 37.8%
ハヤタ : 黒部進
ムラマツ : 小林昭二
アキコ : 桜井浩子
イデ : 二瓶正也
アラシ : 石井伊吉
宝石店店主 : 矢野宣
運転手の助手 : 寺田農
ウルトラマン : 古谷敏
ガマクジラ : 荒垣輝雄
ナレーション : 石坂浩二
制作順 : 15
監督 : 実相寺昭雄
特技監督 : 高野宏一
脚本 : 佐々木守
(敬称略)
妙香の感想
実相寺昭雄監督がはじめて手がけた作品です。
今回の主人公はハヤタよりアキコでしたね。
私は宝石をあまり持ったことがないからわからないのですが、
50年前の当時、真珠は相当な高級品だったんでしょう。
しかもアキコは「私の誕生石」と言っていたので、
思い入れがとても強かったんですよ。
敵となったガマクジラは典型的な「ブサカワ」怪獣ですね。
とくに凶悪でもないので、攻撃されるのはちょっと気の毒でした。
アキコはガマクジラが「真珠の光が好きだ」と言っていましたが、
そうではなく、かれにとって必要な養分があったんだと思いますよ。
エジプトのクレオパトラが真珠を美容のために使ったというのは、
けっこう有名な話ですよね。
まさか「ブサカワのガマクジラが・・・!」とビックリしますが、
もしかしたらあの見た目なので、美しくなりたいと考えていたのかも知れません。
真珠を愛する人間のアキコと、
美しくなりたいと願う怪獣ガマクジラのタイマンだったら、
もっと盛り上がったでしょうね。
ただ、それだと男性陣の出番は少なくなりそうですが。
私的にはガマクジラを小さくして、
ペットとして生かしてあげてもいいかな・・・と思いました。
次回は『恐怖の宇宙線』です。
ウルトラシリーズとの出会い
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