石破氏、五輪施設見直しの小池都知事を擁護「目立てばいいという人ではない」
2016年10月16日14時4分 スポーツ報知
2020年東京五輪・パラリンピックのボート・カヌーなど3つの競技施設をめぐり、東京都の小池百合子知事(64)が見直しに前向きに検討していることについて、石破茂前地方創生相(59)は16日、都内で取材に応じ、「いろんな現場に行って何がアスリートや都民にとっていいか判断するはず」と理解を示した。
ボート・カヌー会場に予定されている「海の森水上競技場」(江東区)の工費が招致時の約7倍となる491億円に膨張したことを受けて、会場見直しに動いた小池氏。15日に都の調査チームが代替地候補に挙げた宮城県登米市の「長沼ボート場」などを視察し「やはり復興五輪のメッセージはとてもパワフル」とその意志を強めた様子だった。
こうした知事の動きに関して、石破氏は「何が一番都民のためになるかということを現地で見るのが小池さんの現場主義。別に結論がこうといったわけじゃない」と前置きした上で、「小池さんは目立てばいいという人ではない。誤解ないように」と擁護した。2012年の自民党総裁選に出馬した際、石破氏を推した小池氏と盟友関係にある。
誘致をアピールする宮城県の村井嘉浩知事(56)について、石破氏は「(村井氏は)元自衛官で私も信頼する知事なので、いい加減なことは言わない」と人柄を評ししつつ、「被災地でやることには大きな意義があると思うが、競技者にとってどうかということも考えてほしい」と“アスリートファースト”を訴えた。国際ボート連盟、日本ボート協会など国内外の競技団体の反発は強まる一方だが、「競技団体が反対しているのはなんでだろうね」と首をかしげていた。