【関西学生】近大・畠、復活!4回2/36K無失点…プロ7球団熱視線
2016年10月16日6時0分 スポーツ報知
◆関西学生野球 ▽1回戦 京大1―4近大(15日、わかさスタジアム京都)
近大のドラフト上位候補右腕・畠世周(はたけ・せいしゅう、4年)が京大との1回戦に先発し、4回2/3を1安打無失点に抑えた。9月の開幕戦に登板後、右肘の遊離軟骨による痛みを訴え欠場していたが、約1か月半ぶりに復帰。プロ7球団が見守るなか、初回に150キロを4度計測するなど復活をアピールした。
最速152キロを誇るエースが、初回から必死で腕を振った。先頭打者に148、149、150キロの直球を連続で投げ込み「飛ばしすぎました」と頭をかくほどストレートで押しまくった。投げ込み不足から「握力がなくなってきた」と5回途中で降板し勝ち星はつかなかったが、6奪三振の力投で勝利に貢献した。
スカウト陣も右腕の復調に目を見張った。この日は巨人、阪神、中日、DeNA、日本ハム、オリックス、ロッテが視察。巨人の渡辺スカウトは「春に比べてだいぶいい。肘も問題なさそう」。ロッテ・下敷領スカウトも「上位候補とされていますから。素材としては素晴らしい」と高評価した。
高校まで無名だったが、昨秋にリーグタイ記録の3試合連続完封を達成し、一躍ドラフト候補に名乗りを上げた。運命のドラフト会議は20日。「やれることはやった。『果報は寝て待て』じゃないですけど、僕は待つだけ」と独特の表現で心境を語った。(種村 亮)
◆畠 世周(はたけ・せいしゅう)1994年5月31日、広島・呉市生まれ。22歳。川尻小3年から「川尻ヤングパワーズ」で野球を始める。川尻中では軟式野球部でプレー。近大福山高ではエースとして3年夏の県大会で16強に進出。近大では2年春からリーグ戦に出場。186センチ、80キロ。右投左打。血液型AB。家族は両親と兄。
ドラフト候補