スマホ爆発:ギャラクシーノート7転売で利ザヤを狙う人続出

サムスンが「ギャラクシーノート7」の払い戻しを発表
中古スマホ市場では価格が急騰

スマホ爆発:ギャラクシーノート7転売で利ザヤを狙う人続出

 「名義の書き換えが可能なギャラクシーノート7買います」

 サムスン電子が11日午後、同社の最新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産中止を発表した直後から、中古スマホ市場やネットでは中古品の購入を求める動きが強まっている。ギャラクシーノート7は生産中止が発表される前日も、中古市場では40万-50万ウォン(約3万7000-4万6000円)で売りに出されても買い手はつかなかったが、この日から状況は一気に変わった。売り手はほぼ姿を消し、ネットでは「買いたい」という書き込みばかりになったのだ。買い手が提示する価格も、生産中止発表直後から70万-80万ウォン(約6万5000-7万4000円)にまで一気に跳ね上がった。

 購入希望の表向きの理由は「所蔵用」や「最新型をすぐ使いたい」などとされているが、業者らは「中古スマホを定価よりも安く買いたたき、サムスンに持ち込んで定価で買い取ってもらうためだろう」と語る。ギャラクシーノート7の本体価格は98万8900ウォン(約9万2000円)だが、サムスン電子は「年末までに本体を持ち込めばその全額を払い戻す」と発表した。そのため70-80万ウォンを払って中古を手に入れた場合、20万ウォン(約1万9000円)の利益が確実に手に入るわけだ。

 しかし実際に売買が成立するケースはほとんどないようだ。ソウル市鍾路区で中古スマホの販売を行っている男性によると、製造中止発表後は店でもネットでもギャラクシーノート7はあまり取引されていないという。男性は「サムスンはすでに払い戻しを発表したので、1日や2日を我慢できず安く売る人間などいない」と語る。しかも中古品はいくらで購入したのか確認できないため、払い戻しの対象でなくなるとの見方もある。

 そのため白々しい理由を並べ立てる買い手はネットで笑いものになっている。中古スマホの売買を行うネットの掲示板には、購入希望の書き込みのすぐ下に「安く買いたたいて98万8900ウォンをもらいたいのか」「爆弾スマホなんか売買するな」といったコメントが並んでいる。あるいは「ギャラクシーノート7の取引を禁止しよう」だとか「所有者はサムスンから払い戻しを受けるか交換を求めるべきだ」など中古品取引の自制を求める書き込みも多い。

イ・テドン記者
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