小池都知事、“復興五輪”前向き!カヌー会場候補の宮城・登米市を視察

2016年10月16日6時0分  スポーツ報知
  • 地元住民の歓迎を受け、長沼ボート場を視察する小池百合子都知事(船上右端=代表撮影)

 2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場を巡り、東京都の小池百合子知事(64)が15日、都の調査チームが代替地候補に挙げた宮城県登米市の「長沼ボート場」や選手村として想定されている仮設住宅を視察した。

 午後1時。秋晴れの空の下、「戦闘服」のグリーンのジャンパーに身を包んだ小池氏がボート場に現れると、集まった地元住民ら約1000人から「応援してます!」などと歓声が湧いた。宮城県の村井嘉浩知事(56)や日本ボート協会、日本カヌー連盟の幹部とともにボート乗り場に直行。ボートに乗り込み約20分間、4000メートルを疾走した。

 視察を終えた小池氏は、取材陣に対して「やはり復興五輪のメッセージはとてもパワフル」と改めて“長沼案”に前向きな姿勢を示した。14日、埼玉県の上田清司知事(68)が戸田市の調整池「彩湖(さいこ)」で会場を受け入れる用意があることを表明したことについて、選択肢の一つかと問われると「調査チームの分析を待つ」とするにとどめた。

 だが計画通り「海の森水上競技場」(江東区)の新設を求める日本ボート協会の反発は収まらない。「海の森」より安価な約200億円で恒久施設の整備ができると明かした村井氏も「(協会幹部の)話を聞いていると『ベスト』と思っていないようだ」と厳しい表情。小池氏は大会組織委や国内競技団体と対立しながら、18日にバッハIOC(国際オリンピック委員会)会長との会談を迎える。復興五輪の重要性を主張するとみられるが、果たして突破口は開けるか。

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