北朝鮮 中距離弾道ミサイルの発射失敗 米韓両軍が発表
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アメリカ軍と韓国軍は、北朝鮮が日本時間の15日昼すぎに新型の中距離弾道ミサイル、「ムスダン」と見られる、ミサイルの発射を試みたものの失敗したと発表し、15日終了した、米韓両軍の合同軍事演習への対抗措置の可能性があると見て分析を進めています。
アメリカ軍は15日、北朝鮮が日本時間の15日午後0時33分に北西部のピョンアン(平安)北道クソン(亀城)近辺から、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」と見られるミサイルの発射を試みたものの失敗した形跡を、ミサイル防衛を担う戦略軍のシステムが探知したと発表しました。
また、韓国軍の合同参謀本部も16日、声明を発表し、発射されたミサイルは、「ムスダン」と見られる1発で、発射直後に爆発したとの分析を明らかにしました。そのうえで、「国連安全保障理事会の決議に対する明確な違反で、不法な挑発行為だ」と、強く非難しました。
アメリカ軍と韓国軍は、今月10日から15日まで韓国周辺の海域で空母「ロナルド・レーガン」も投入して合同軍事演習を行うとともに、14日には国防総省で自衛隊の制服組トップも交えた会合を開いて、北朝鮮への圧力を強める構えを見せていました。
ムスダンは、日本列島の全域に加え、アメリカ軍の基地があるグアムなどを射程におさめるとされます。米韓両軍は、軍事演習などに対する対抗措置の可能性があると見て、詳しい分析を進めるとともに、北朝鮮がさらに弾道ミサイルを発射するおそれもあるとして警戒と監視を強化しています。
また、韓国軍の合同参謀本部も16日、声明を発表し、発射されたミサイルは、「ムスダン」と見られる1発で、発射直後に爆発したとの分析を明らかにしました。そのうえで、「国連安全保障理事会の決議に対する明確な違反で、不法な挑発行為だ」と、強く非難しました。
アメリカ軍と韓国軍は、今月10日から15日まで韓国周辺の海域で空母「ロナルド・レーガン」も投入して合同軍事演習を行うとともに、14日には国防総省で自衛隊の制服組トップも交えた会合を開いて、北朝鮮への圧力を強める構えを見せていました。
ムスダンは、日本列島の全域に加え、アメリカ軍の基地があるグアムなどを射程におさめるとされます。米韓両軍は、軍事演習などに対する対抗措置の可能性があると見て、詳しい分析を進めるとともに、北朝鮮がさらに弾道ミサイルを発射するおそれもあるとして警戒と監視を強化しています。
韓国軍「国連決議に違反 不法な挑発行為」
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が新型の中距離弾道ミサイルの「ムスダン」と見られるミサイルの発射を試みたことについて、16日声明を発表し「北による弾道ミサイルの発射は、国連安全保障理事会の決議に対する明確な違反で、不法な挑発行為だ」として強く非難しました。
北朝鮮は、ことし6月にも「ムスダン」と見られるミサイルを、東部のウォンサン(元山)付近から2発発射していて、このうちの1発は400キロ飛行して日本海に落下しました。これについて、韓国軍の合同参謀本部は「エンジンの性能面では、技術的な進展があったと推定している」として、「ムスダン」はことし4月以降の発射実験を通じて性能が向上したという見方を示していました。
北朝鮮は、ことし6月にも「ムスダン」と見られるミサイルを、東部のウォンサン(元山)付近から2発発射していて、このうちの1発は400キロ飛行して日本海に落下しました。これについて、韓国軍の合同参謀本部は「エンジンの性能面では、技術的な進展があったと推定している」として、「ムスダン」はことし4月以降の発射実験を通じて性能が向上したという見方を示していました。
稲田防衛相「日本の安全保障に影響ない」
稲田防衛大臣は、東京都内で記者団に対し「北朝鮮の軍の動きなどの情報に関してはコメントは差し控えるが、直ちにわが国の安全保障上、影響がある事態ではない。緊張感を持って情報収集に当たり、日米韓の連携を密にして、わが国の安全に万全を期していきたい」と述べました。