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【芸能・社会】

クリス・ハート 曲は全てリクエストのカバーアルバム 19日発売

2016年10月16日 紙面から

「感謝、希望に聴く人のストーリーも大事にしたい」と話すクリス・ハート=名古屋市中区で

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 米国出身の歌手クリス・ハート(32)には「何よりいい曲を、皆さんのストーリーを歌いたい」との信念がある。大切にしているのはファンからのリクエスト。4枚目のカバーアルバム「Heart Song Tears」(19日発売)の収録曲はすべてリクエストから選んだ。

 2013年、木山裕策のカバー曲「home」でデビュー。以来、ファンレター、ライブのアンケートでも多くのリクエストが寄せられてきた。ほかの歌手のCDを「歌ってほしい」とプレゼントされたこともある。ことし8月から募集を強化。ツイッターなどに「#クリス歌って」をつけてもらっている。これらをもとに13曲を収めた。

 リクエストが多かったのは「ひまわりの約束」(秦基博)「蕾(つぼみ)」(コブクロ)「なごり雪」(イルカ)「初恋」(村下孝蔵)。「初恋」は「米国にはないコードの作り方で歌詞もイメージもおしゃれ。中学時代を思い出しました」。尊敬する秦のラジオ番組にデビュー直前、出演したこともある。「曲のメッセージに皆さんの思い出を重ねてほしい」と願う。

 米サンフランシスコでは7〜17歳でフルート、オーボエなどでクラシック、ジャズに触れた。J−POPに目覚めたのは12歳。テレビで放送された日本の音楽番組のKiroroらを聴いて「僕の理想のメロディー」と感銘を受けた。翌年、茨城県にホームステイ。高校卒業後は「日本に住みたい」と願いながら、仕事と日本人とのバンド活動、作詞作曲をこなした。

 09年、24歳で自動販売機の技術者として来日。メンテナンスでイオンナゴヤドーム前店など全国を回った。「名古屋での仕事の後に向かった大阪で出会いました」という妻との間に今年2月、第1子の長男が生まれた。

 最近、新たな感情も芽生えた。「子どもが生まれることが分かって感謝や希望を歌う曲が自然に耳に入るようになりました」。特に感じ入ったのはさだまさしの「いのちの理由」。「私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため」「愛(いと)しいあなたを護(まも)るため」−。4月の日本武道館ライブに初めて父母を招待。9月にシングル曲として発売した。

 昨年に続く47都道府県ツアーがスタートした。来春の名古屋、東京公演なども「アットホームなライブを目指します」と気持ちを高めている。

 

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