伊豆大島の土砂災害から3年 36人死亡3人不明

伊豆大島の土砂災害から3年 36人死亡3人不明
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36人が亡くなり、3人が行方不明となった伊豆大島の土砂災害から16日で3年になります。大島町では16日午後、追悼式を行い、遺族や地元の関係者が犠牲者に黙とうをささげることにしています。
3年前の10月16日、伊豆大島では台風による記録的な大雨で大規模な土砂災害が発生し、36人が亡くなり、今も3人が行方不明となっています。また、住宅50棟が全壊するなど合わせて400棟の建物が被害を受けました。災害から3年となる16日、大島町では役場の施設で追悼式を行い、遺族や地元の関係者が参列して犠牲者に黙とうをささげることにしています。
災害の後、島では一時、37世帯、86人が仮設住宅での暮らしを余儀なくされていましたが、ことし春までに復興住宅が建設され、仮設での生活は解消されています。
また、被害を受けて通行できなくなっていた三原山に続く幹線道路も工事を終えて開通するなど、インフラの復旧も進み、山の斜面の砂防工事やメモリアル公園の整備など10年計画の復興が進められています。
ただ、土砂災害が起きた沢の改修工事が終わるのは5年後になる見通しで、町では安全を確保しながら、被災した地域の振興をどのように図っていくのかが課題となっています。