監督インタビューでファンに向かって「おめでとうございます」と手を挙げる広島・緒方監督=マツダスタジアム(撮影・山田喜貴)【拡大】
(セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦、広島8-7DeNA、広島4勝1敗、15日、マツダ)広島が乱打戦を制し、DeNAとの通算成績を4勝(アドバンテージの1勝含む)1敗とし、25年ぶり7度目となる日本シリーズ進出を決めた。
1点リードの九回二死一塁、守護神・中崎が最後の打者、筒香を空振り三振に仕留めると、緒方監督はこぶしを強く握った。興奮を隠せない。日本シリーズ進出を決め、インタビューでは声を張り上げた。
「ファンのみなさん、クライマックスシリーズ突破、おめでとうございます! その瞬間をマツダスタジアムで迎えられ、最高に幸せです!」
大歓声を浴び、指揮官は喜びに浸った。「最後は中崎がやってくれると信じていました」と守護神を絶賛。日本シリーズは22日にマツダスタジアムで開幕し、パのCS勝者と戦うが、DeNAを倒したことで「次に十分な手応えを感じています。日本シリーズの準備はできたと思います」と頼もしかった。
試合は広島が一回、4番・新井の先制打を皮切りに、エルドレッドが右越え3ランなど打者一巡の猛攻で一挙6点を奪った。
三回に菊池の中前適時打、五回にはCS絶好調の田中が左前適時打で追加点。DeNAに終盤、1点差に迫られたものの、救援陣がリードを守った。
鈴木(一回にファイナルステージ初安打となる適時打)「必死だった。いい状態かと言われたら、まだまだ。結果が出ないし正直苦しかった」
エルドレッド(一回に3ラン)「効果的な本塁打になった」
小窪(初先発で2安打)「個人的には(リーグ)優勝の瞬間に立ち会えなかった悔しさがある。何とかきょう決めたかった」
丸(第1、2戦で先制打)「レギュラーシーズンでやってきたことを出し切るのが目標だった。それができたので良かった」
今村(七回に1失点)「日本シリーズでは悔いを残さないよう、100パーセントを出せるようにしたい」
広島・石井打撃コーチ(田中に)「ゾーンに入っている」