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 東京・六本木のマンション改修工事の現場から鉄パイプが落下し、歩道を歩いていた飯村一彦さん(77)=新宿区=が死亡した事故で、通行人の安全を確保する警備員は、真上で作業が続いている間も断続的に通行人を行き来させていた。警視庁は15日、事故原因を調べるため現場検証を開始。現場の安全管理の状況についても調べる。

 麻布署によると、事故があった14日は、外壁工事で使った足場の解体作業が午前9時ごろに始まった。10階付近で作業員1人が解体し、2人が資材をひもで束ねてロープで地上に下ろす作業を繰り返していた。

 歩道には2人の警備員が配置されていた。歩道のマンション寄りの部分への立ち入りは禁じていたが、車道寄りの部分は資材を下ろす時のみ通行を規制し、解体して束ねる作業中は通行を認めていた。パイプが落下した午前9時50分ごろは資材を束ねる作業中だったため、車道寄りは通れる状態だった。警備員は「まだ荷造りをしている最中だったから、大丈夫だと思った」と話しているという。

 また、地上約6メートルの場所…

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