自分が映像というものに微塵も興味がないということが、ゼミ選択の局面で非常にわかった。
何処かに入らないと卒業ができないようなので、ゼミに入らないといけない。
そもそも、日大の商学部と馬鹿大学の映像学部にしか受からなかったから消極的選択であったのだから予見できたことだ。
ただ、ここまで嫌だとは思わなかった。
友人から「お前は経営か経済か文学に行くべきだった」などと言われる始末だ。
せめて自分が、いるだけで嫌われるほど醜い見てくれでなければ高校生活のとき受験勉強に少しは積極的になれたはずだ。
持病がなければ、体調も精神も此処まで酷い状態には陥らずにマシな進学をしていた。
Facebookで慶應大学に進学したマナカちゃんの楽しそうで綺麗な浴衣姿を見ると涙が溢れてくる。
腹が立ってくるし、自分が惨めで仕方がない。
自分は映像になど興味がなくて、「カネ」と「セックス」が欲しくて欲しくてたまらない人間だったのだ。
見てくれが良くなりたいし、マシな進学をしたかった。