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【群馬】野生のツキノワグマ、カモシカの一部 腎臓に高濃度セシウム蓄積 共同研究で判明
東京電力福島第一原発事故後に、県内で捕獲された野生のツキノワグマやカモシカの一部で腎臓に高濃度の放射性セシウムが蓄積している実態が、県食肉衛生検査所(玉村町)と県立自然史博物館(富岡市)の共同研究で分かった。県内では事故後からツキノワグマやイノシシなど野生鳥獣4種類の出荷制限が続くが、依然として解除に至らない背景や原因を考える上で注目される。 (菅原洋) 研究成果は二月、秋田県で開かれた日本獣医師会の獣医学術学会で発表した。 検査所によると、二〇一一年三月の事故前と比較するため、一〇年十月から一四年八月に、県内で駆除されたツキノワグマ、カモシカ、ニホンジカ、イノシシなど二百四十七体の各臓器や筋肉ごとに一キロ当たりのセシウム濃度を測定した。 その結果、腎臓では、ツキノワグマが約四〇〜約一〇〇〇ベクレル、カモシカが約五〇〜約七五〇ベクレルとなった。約一〇〇〇ベクレルのツキノワグマは一二年十月、約七五〇ベクレルのカモシカは一三年一月、いずれも県北部で捕獲された。 食品の安全基準はセシウム濃度が一キロ当たり一〇〇ベクレル。今回の研究とは別に、県は事故後に野生鳥獣の筋肉について濃度を検査しているが、一〇〇〇ベクレルはほとんど記録がない高濃度だ。 一般的に、セシウムは各臓器より筋肉に蓄積しやすいと考えられてきた。しかし、今回の研究では、カモシカ三十四体のうち三十三体で、腎臓の方が筋肉よりも濃度が高かった。 腎臓は尿をつくって老廃物などを体外へ排出する臓器。ツキノワグマとカモシカのセシウム濃度が腎臓で高い原因について、共同研究を主導した獣医師で県職員の杢代(もくだい)俊枝技師長は「動物がセシウムを含む餌を食べて排出することを繰り返すうちに、蓄積したためではないか」とみている。 放射性物質のうち、セシウム137の半減期は約三十年とされる。県の検査では、出荷制限が続く野生鳥獣四種類のセシウム濃度は本年度に入ってからも安全基準を超えるケースが複数あり、解除の見通しは立たないのが現状だ。 野生鳥獣の出荷制限を巡っては、イノシシ鍋が名物だった四万温泉(中之条町)の旅館街が提供できなくなるなど観光への影響が長引いている。県の検査では、イノシシのセシウム濃度は本年度は一五〜一六〇ベクレルになっている。 PR情報
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