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小鳥、逃げたり死んだり 「あいちトリエンナーレ」豊橋の展示

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の展示作品として、愛知県豊橋市のビル内に放たれていた約100羽の小鳥のうち25羽ほどが死んだり、屋外に逃げ出したりした。鳥の愛好家からずさんな管理を批判する声が上がり、県などでつくる実行委員会事務局は穴の開いた金網の修理や清掃に乗り出した。

 作品は、ブラジル人芸術家の企画。豊橋市の水上ビル1〜4階の窓や出入り口、屋上を金網で囲んでブンチョウやジュウシマツなどを放し飼いにしており、間近で飛び回る様子を見ることができる。

 事務局によると、8月の開幕当初には96羽いたが、現在確認できるのは71羽。約10羽は死んでしまい、他は金網の隙間から逃げた可能性が高い。同県豊川市のペットショップ経営者は「逃げた鳥は生きていけないだろう。そもそも種類の違う鳥を一緒にするのは良くないし、昼と夜の温度差で弱ってしまう」と指摘する。

 事務局が今月12日に本格的な管理改善を始めるまでは、床などにふんが残り、穴が開いたままの金網もあった。会期は23日までだが、県文化芸術課の担当者は「鳥の知識が足りなかったと反省している。残りの期間はきちんと世話をしたい」と話している。

(中日新聞)

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