中国 習主席 バングラデシュのインフラ整備に協力で合意

中国 習主席 バングラデシュのインフラ整備に協力で合意
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中国の習近平国家主席は、バングラデシュでハシナ首相と会談して、発電所や港湾などインフラ整備への協力を行うことで合意し、大規模な経済支援を通じて南アジアでの影響力を強める狙いがあるものと見られます。
習近平国家主席は14日、中国の国家主席としては30年ぶりにバングラデシュを訪れ、首都ダッカでハシナ首相と会談しました。

バングラデシュのメディアによりますと、会談で両首脳は、中国がバングラデシュの発電所や港湾、それに鉄道などのインフラ整備に融資を行うことで合意したということです。
会談後の記者会見で習主席は「中国とバングラデシュとの関係を戦略的な協力関係と位置づけ、対話を強化する」と述べ、2国間関係を深める考えを強調しました。
バングラデシュでは長年、日本や隣国インドがインフラ整備などの支援を続けていますが、最近は中国が道路の整備のほか、港や経済特区の分野で次々と支援を表明するなど、急速に関係を深めています。

中国はインフラ整備などを通じて、伝統的な友好国のパキスタンに加え、スリランカなど周辺の南アジアの国々にも接近を図っています。
さらに、習主席としては、バングラデシュをアジアとヨーロッパをつなぐ経済圏構想の「一帯一路」の重要な拠点と位置づけ、関係強化に弾みをつけることで南アジアでの影響力を強める狙いがあるものと見られます。