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【ゴルフ】

堀琴音、やけラーメン効果で首位タイ

2016年10月15日 紙面から

第1日、8番でバーディーを奪い笑顔の堀琴音=東急セブンハンドレッドCで

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◇富士通レディース<第1日>

 ▽14日、千葉市・東急セブンハンドレッドC西C(6635ヤード、パー72)▽曇り、20・1度、北東2・7メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽96選手(うちアマ3人)▽観衆2065人

 2週前の日本女子オープンで1打差2位に泣いた堀琴音(20)=東芝=が5バーディー、ノーボギーの67で回り、笠りつ子(28)=京セラ=と並んで5アンダーで首位発進した。1打差の4アンダー3位にリ・エスド(韓国)、3アンダーの4位に服部真夕(28)=LIXIL、比嘉真美子(23)=ジブラルタ生命保険=ら5人が続いている。アマチュア・勝みなみ(18)=鹿児島高3年=は1アンダーで19位。

 あの日以来、堀琴音を応援する声は熱を帯びて確実に増えている。「確かにギャラリーのみなさんに『頑張って!』と声をかけていただくことが多くなりました」。日本女子オープン最終日。単独首位で終盤を迎えながら、上がり2ホールでアマチュアだった畑岡奈紗に逆転負けし、号泣した。

 その日の夜は、ヤケ酒ならぬ「ヤケめん、しました」。3月に20歳になったがアルコールは苦手。ラーメンをヤケ食いして帰ったという。「本当に、すっごい悔しかった。でも正直、負けちゃったけど自信にもなったんです。最終日の最終ホールまで優勝争いしたというのが初めてだったから」。そして「今は前より何事にも自信を持ってプレーできてます。ミスしてもめげずに、平常心でできるようになった」という。

 2番で10メートルのバーディーパットを沈め、8番から3連続バーディー。15番パー4では156ヤードの第2打を5番ユーティリティーでピン右1メートルにつけ、5つめのバーディーを奪った。17番ではガードバンカー縁の逆目ラフから58度ウエッジで絶妙のアプローチを見せてパーセーブ。小技の成長ぶりもうかがわせた。

 「スタート前の練習場で調子がよくなくて、打球が全部右に行ってた。普段より1センチほどグリップを余らせ、クラブを短く持つようにしたら少し球がつかまるようになった」という。

 屈辱の1打差2位で手にした賞金2800万円(畑岡はアマチュアだったため、2位の堀がV賞金獲得)のおかげで、36位だった賞金ランクは現在12位に。出たかったツアー選手権リコー杯(今季優勝者と賞金ランク25位までで争う最終戦)の出場権も確実にした。ここに正真正銘の初V賞金を上乗せして出場したい。 (月橋文美)

 

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