トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

カブス、9回3点差から大逆転突破 川崎興奮「生きてきた中で一番」

2016年10月13日 紙面から

リーグ優勝決定シリーズ進出を決め、シャンパンファイトするカブス・川崎(共同)

写真

◇カブス6−5ジャイアンツ

 大リーグは11日、ナ・リーグ地区シリーズ第4戦の2試合を行い、カブスは敵地サンフランシスコでジャイアンツを6−5と撃破。9回に3点差をひっくり返す逆転劇で3勝1敗とし、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ(LCS)進出を決めた。ドジャースは地元ロサンゼルスでナショナルズに6−5で競り勝ち、シリーズを2勝2敗のタイに戻した。第5戦はナ軍の本拠地ワシントンで13日(日本時間14日)に行われ、7回戦制のLCSに進む4チーム(両リーグ2チームずつ)が出そろう。

 133年前に始まったポストシーズン(PS)でも、史上2度目という奇跡の逆転劇だった。2−5の9回。この時点で米データサイトのファングラフスが算出したカブスの勝利確率は2・5%。だが、四球を挟む4安打を集中し、一挙4点で逆転。代打の新人コントレラスが同点の2点中前打を放てば、バエス内野手が100マイル(161キロ)の外角直球を中前にはじき返し、逆転の6点目をたたき出した。

 米複数メディアによれば、バエスは「言葉が見つからない。右打ちを狙っていたら、1球目と同じ直球が来たから、修正してピッチャー返しができた」とまくし立てた。マドン監督が「今シリーズのMVP」と評した23歳は第1戦でも0−0の8回に決勝ソロを放ち、再三の好守も光った。

 PSシリーズ勝ち抜けの試合で9回以降に3点差を逆転したのは、1986年LCSのメッツ以来30年ぶり2チーム目。悲願の108年ぶりワールドシリーズ優勝に向け、まずは第一関門を突破した。「期待というのはいい言葉だ。選手も自分自身に高い期待を抱くべきだ」と同監督。13年前、シカゴで88歳の男性ファンが「カブスの優勝を見たかった」と言って死去したと報じられた。世紀をまたいだ歓喜まで、あと8勝だ。

 ▽カブス・川崎(ベンチ入りメンバー外も、勝利の瞬間は歓喜の輪に加わり、シャンパンファイトにも参加)「今まで生きてきた中で一番。比べものにならない」 (共同)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ