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【大リーグ】

ドジャース、3年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出

2016年10月15日 紙面から

◇NLDS第5戦 ドジャース4−3ナショナルズ

 【ワシントン穐村賢】大リーグは13日、ドジャース(西地区)とナショナルズ(東地区)によるナ・リーグ地区シリーズ(DS)の最終第5戦を行い、前田健太投手(28)が所属するド軍が4−3で競り勝ち、カブス(中地区)とのリーグ優勝決定シリーズに進んだ。ド軍のDS突破は3年ぶり。ド軍は1点を追う7回、ナ軍の先発右腕マックス・シャーザー(32)からジョク・ピダーソン外野手(24)が同点ソロ弾を記録。さらにジャスティン・ターナー三塁手(31)の2点三塁打などで3点を加えて勝ち越した。9回途中からは11日に7回途中まで投げた先発左腕クレイトン・カーショー(28)を投入となりふり構わぬ継投で逃げ切った。

 誰もが予想だにしない継投で、ドジャースが死闘を制した。1点リードの9回表。ド軍の攻撃が始まると、左翼後方のブルペンで投球練習を開始したのは11日の第4戦で先発したばかりのエース左腕カーショー。「自分が投げることが、少しでもチームの選択肢になってくれればと思った」。中1日にもかかわらず登板を志願すると、9回裏1死一、二塁のピンチでマウンドに上がった。

 ナ軍の4番マーフィーには真っ向勝負を挑むと、95マイル(約153キロ)の直球で詰まらせて二飛。最後は代打ディフォを空振り三振に仕留めてレギュラーシーズン、ポストシーズン(PS)を通じて初となるセーブを記録した。マウンド上で両拳を突き上げ雄たけびを上げると「アドレナリンが出た。今日は負ければ家に帰らないといけない試合だったんだ。何を考えることがあるんだ」と勇ましく言ってのけた。

 7回から守護神ジャンセンを投入するという“奇策”で逃げ切りを図ったロバーツ監督も「カーショーが『必要なら投げられる』と言ってくれた」とエースの心意気に感謝しきり。「攻撃陣も守備陣もベストな仕事をしてくれたし、全ては選手たちのおかげだ」と選手全員をたたえた。

 エース左腕の“男気”リリーフで、3年ぶりに優勝決定シリーズ(LCS)へと駒を進めたド軍。この勢いのまま、次はリーグ優勝をかけ、両リーグを通じ今季最高勝率を記録したカブスに挑む。

 

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