蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】DeNA、完封リレー返しで雪辱2016年10月15日 紙面から
◇セCS ファイナルステージ<第3戦>DeNA3−0広島DeNAは4回にエリアンの2ランで均衡を破り、5回は2死一、三塁から梶谷の右前打で1点を追加した。井納は直球に力があり、厳しいコースを突いて7イニングを3安打無失点の好投。9回は山崎康が3人で抑えて逃げ切った。広島は黒田が5イニング3失点で流れを呼べなかった。打線は1番田中の4度の出塁を生かせなかった。8回は2死満塁で新井が凡退。 ◇ シリーズの流れを変えるビッグプレーかもしれない。DeNA3点リードの8回2死満塁、広島の新井が右翼ファウルゾーンに打ち上げたフライを、梶谷がダイビングキャッチ。「無我夢中でボールしか見えていなかった」。骨折している左手薬指を地面に強打したうえ、勢いあまってフェンスに激突したが、決してボールは離さなかった。 白球をもぎとったグラブには大きな穴が空いていた。昨季から愛用してきた相棒だ。「もちろん切りたくなかったけど…」。まとめてテーピングで固定した薬指と小指を突っ込むため、ファイナルステージの前に泣く泣くはさみを入れた。 ファーストステージ第3戦で死球を受け、左手薬指は骨折。それでも患部を固定し、直訴して出場を続ける。「もう折れてるから、次折れたってどうってことない。根性ですよ」。通常1錠の痛み止めを試合前に4錠服用し、「飲み過ぎてボーッとしちゃう。逆にまったく緊張しないからいいかも」と笑う。 バットでも、今ステージ初勝利に大きく貢献した。2点リードの5回2死一、三塁。目の前で筒香が敬遠気味に歩かされて燃えた。「もう両手で振ったろう!」。痛む左手がフォロースルーで自然と離れる場面が目立つが、痛みをこらえて両手で振り切る。黒田の142キロをライナーで右前へはじき返し、貴重な追加点をもたらした。 島根県出身で少年時代はカープファン。かつては広島市民球場に応援に訪れたこともある。この日は3戦目にして初めて両親が観戦。「冷や冷やして見ていたと思うけど、良いところを見せられてよかった」と喜んだ。 捕球の際に地面に着いた指は「なんとか大丈夫」。崖っぷちで1勝をもぎとったが、勝つしかない状況は同じ。奇跡を起こすには、ラミレス監督も「ファイター」と認める背番号3の活躍が不可欠だ。 (小林孝一郎) PR情報
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