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【プロ野球】

日本ハム、レアード弾で日本シリーズ進出王手

2016年10月15日 紙面から

日本ハム−ソフトバンク 1回裏2死一、二塁、左越えに3ランを放つレアード。捕手細川=札幌ドームで(岩本旭人撮影)

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 クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は14日、セ、パ両リーグともに第3戦が行われ、パは日本ハムが2位ソフトバンクに4−1で勝ち、対戦成績を2勝1敗とした。セは3位から勝ち上がったDeNAが広島に3−0で初白星を挙げて1勝2敗。日本ハムと広島にはリーグ優勝のアドバンテージの1勝があるため、15日の第4戦に勝つか引き分けると日本シリーズ進出が決まる。

◇パCS ファイナルステージ<第3戦>日本ハム4−1ソフトバンク

 日本ハムが快勝した。1回2死一、三塁から近藤の適時打とレアードの2試合連続となる3ランで4点先行。有原は無四球で7イニング1失点。8回1死一、二塁は谷元が併殺で切り抜け、9回はバースが抑えた。ソフトバンクの千賀は制球が不安定だった1回に痛打された。打線は中村晃のソロによる1点だけとつながらなかった。

      ◇

 大舞台で、すし握りポーズがさく裂した。レアードが2試合連続となる3ランを放ち、自身初の日本シリーズ進出へ王手をかけた。万雷の拍手の中、今CSから採用した登場曲「スシ食いねェ!」が流れる中、お立ち台に上がった。

 「チームの勝利のために全力を尽くして頑張るだけ。打てて良かったです。(第4戦も)たくさんのすしを握ります!」。自分のアーチで決めると高らかに宣言した。

 勝利を引き寄せる一撃は初回に飛び出した。1点を奪いなお2死一、二塁。カウント1−1からの3球目から、千賀の攻めはフォーク一辺倒だった。「フォークが来るなと思った」。6球目。読み切っていた球種をすくい上げ、大きな放物線を描いた打球は左翼席へ着弾。三塁を回ると握って握って、本塁を踏みしめた。

 9月21日の天王山も千賀のフォークを読み切り本塁打。再びエース格を打ち砕いた一発を「メッチャ、エグカッタ」と日本語で自画自賛した。

 好調の秘訣(ひけつ)はすしを食べること。今CSは12打数5安打、打率4割1分7厘、2本塁打。第1戦前日に好きなネタの一つ、納豆巻きを食べて出陣した。「納豆は力の源」。食欲旺盛そのものだ。

 5日には危篤だった祖父のジェラルド・レアード・シニアさんの最期を見届けるため米国に緊急帰国し、わずか1日だけロサンゼルスに滞在。最愛の人を亡くした中での活躍に、栗山監督は「責任感を持って試合に臨んでくれた。レアードの人柄が出ている」と最敬礼した。

 最後に再び日本語で「アシタ、キメルゾー」とファンへ高らかに宣言。昨季、打率1割台の中でも起用し続けてくれた栗山監督を日本一に導くと誓った助っ人。第4戦も豪快弾でCS突破を決める。 (水足丈夫)

 

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