規模は縮小されたが、極妻のイメージを変えないため、ポスターやビデオパッケージ、劇場予告編などに工夫を凝らした。特に気を使ったのが鉄則ともいえる岩下はじめ十朱幸代、三田佳子の主演女優が身に付けた豪華和服と装飾品の数々。ビジュアル制作には一流スタッフを登用。高島の“4代目姐誕生”を新聞、雑誌、テレビ番組に大々的にアピールした。
高島主演作もレンタルショップからのオーダーは多く、即シリーズ化が決定。そんな折、福永は東映ビデオに移り、宣伝を担当することになる。
福永は「高校時代から東映の任侠映画のファンと聞いていた。『緋牡丹博徒』や鶴田浩二、高倉健の主演作を何度も見て、デビュー後も『仁義なき戦い』シリーズで演技の勉強をしたそうでしぐさや啖呵が板についている」と分析、今までの宣伝戦術を継承した。
高島は「極道の妻たち・赤い殺意」(99年)に始まり「極道の妻たち・情炎」(2005年)まで5作品。いずれもレンタル出荷は好調だった。
元夫、高知東生の覚醒剤事件では毅然とした態度で謝罪会見に臨んだ高島。“4代目”に恥じない姿だった。 (敬称略)
■福永邦昭(ふくなが・くにあき) 1940年3月17日、東京都生まれ、76歳。63(昭和38)年、東映に入社。洋画宣伝室や宣伝プロデューサー、宣伝部長、東映ビデオ取締役を経て、2002年で定年退職。一昨年、「日本元気シニア総研」に参加し、研究委員、シニアビジネスアドバイザーの資格を取得。