こんにちは、せみけんです。
ちょっと時間がなくて、ブログ更新久々となってしまいました。
さて、本日のお題は、JR九州の上場(IPO)も控え、来年(2017年)以降に上場が期待される企業を考えてみました。随時更新予定ですので、ご参考にしてください。注目度は独断と偏見です。
1.2017年の上場可能性がある企業一覧
2.ZMP
3.freee
4.USJ
5.spiber
6.東京メトロ
1.2017年の上場可能性がある企業一覧
〇注目度 Aランク
・freee https://corp.freee.co.jp/
・spiber https://www.spiber.jp/
・東京メトロ http://www.tokyometro.jp/
〇注目度 Bランク
・Money Forward
・マクロミル
・Sansan
・ラクスル
・ストライプ
・ランサーズ
・スマートニュース
・あきんどスシロー
2.ZMP
①概要
自動運転銘柄の本命ともいわれているZMP。関連銘柄だけでも相当話題になりましたが、本命はここ。車の運転自体は楽しいですが、やはり怖いのが事故。起こした側も起こされた側も人生が台無しになる可能性があるんで、一般的な技術になると嬉しいですね。上場した際の時価総額は、2000億円以上とも噂されています。この会社はIPOだけでなく、M&Aなどもあり得そうです。
非常に期待値が高いのですが、ミッションとして、「Robot of Everything 人が運転するあらゆる機械を自動化し、 安全で楽しく便利なライフスタイルを創造します 。」を掲げています。
また、「人型ロボット・ロボカー技術を応用し、総合ロボット会社へ」という大きなビジョンの元、ロボットを使った安全・便利な社会の実現に向けて邁進している会社です。
社名の由来は、以下の通りです。
ゼロモーメントポイント(zero moment point)の略で動力学的な重心位置のことを意味し、二足歩行ロボットにおいて歩行を実現させる為に最も重要なポイントのことである。
足裏上にZMPが来るように計算され、初めて歩行が実現するように、当社もロボット分野で最も重要な存在になることを目指し、社名とした。
自動運転関連の本命銘柄として、上場の噂は絶えません。2017年以降、いつ上場してもぜひ欲しい銘柄の一つです。
〇会社概要
設立 2001年1月30日
資本金 545,795,000円
本社 〒112-0002
東京都文京区小石川五丁目41番10号 住友不動産小石川ビル
②決算
15期の決算は確認できていませんが、13期、14期は黒字になっているようです。ただ利益額はまだまだ小さいので、サイバーダインのように、壮大な夢への投資といった銘柄となりそうです。
■第14期決算公告(2014年12月期)官報
資本金3億8750万円
資本剰余金6億9790万円
利益剰余金▲9708万円
当期純利益8930万円
■第13期決算公告(2013年12月期)官報
資本金1億8250万円
資本剰余金4億9290万円
利益剰余金▲1億8303万円
当期純利益1億2020万円
③技術について
ホームページからの引用ですが、ZMPの自動運転に関するコメントです。
2015年5月にZMPは、弊社が開発する自動運転技術やノウハウを活用し旅客運送事業や関連したコンサルティング・ソリューションの提供を目的とし、株式会社DeNAとの合弁でロボットタクシー株式会社を設立しました。
(ロボットタクシー設立の想い)
ここで主にDeNAはインターネットサービスに関する技術開発を、ZMPは自動運転技術開発を担い、ロボットタクシー実現に向け動き出しました。
2016年2月に実施された神奈川県藤沢市の公道における自動運転サービス実証実験においてはZMPが開発した自動運転システムを搭載した車両が用いられており、イノベーターとして挑戦し続けています。研究フェーズから実用フェーズへの早期ステージアップを目指し、2016年3月には自動運転公道パッケージをリリース致しました。
ZMPの自動運転システムは、カメラやレーザーなど様々なセンサで周囲の環境をセンシングし、独自の人工知能技術により統合することで正確な自車位置を推定します。これによりGPSが不安定になる都市部でも安定した走行が可能になります。
カメラ、レーザー、ミリ波レーダなどのセンサを駆使して、周囲の他の車や歩行者などの状況を常に把握し、公道の複雑な環境でも安全かつスムーズに走行することができます。
システムの開発にはZMP独自の自動運転フレームワーク”IZAC”を使用しており、用途に合わせたシステムの拡張・変更を効率的に行うことができ、いわゆるプラットフォームとして汎用性のあるパッケージ設計を実現しています。
ロボカーを使った最新の技術動向が、Youtubeで確認できるので、一度ご覧になると面白いです。
3. freee
①概要
freeeはクラウドで会計サービスを提供する会社。最近CMもTVでみかけますね。
ミッションとして以下を掲げており、個人の企業支援の会社です。
小さなビジネスであっても運営に必要な「難しいこと・面倒なこと・大変なこと」は多く、起業や独立をしても経理・財務や給与計算に追われ、本当にやりたいことに集中できない現実があります。
freeeのミッションは「誰もが創造的な活動ができる社会」「スモールビジネスが強く、かっこよく活躍する社会」を実現すること。
既存の考え方にとらわれないテクノロジーとサービス開発を追求し、スモールビジネスにとって不可欠なビジネスプラットフォームとして、世に大きな変化をもたらし続けます。
会社概要
- 会社名
- freee株式会社
- 住所
- 東京都品川区西五反田2-8-1 五反田ファーストビル 9F
- 資本金
- 62億5619万円(資本準備金等含む)
- 設立
- 2012年7月
- 従業員数
- 250名
設立から4年で、従業員250名と驚くべきスピードで、社員が増加しています。ベンチャーキャピタルから増資を受けており、資本金も62億円とかなり巨額です。
ちなみに社長の佐々木氏は、日経ビジネス 2013年日本のイノベーター30人 / 2014年日本の主役100人/2015 Forbes JAPAN 日本の起業家BEST10に選出されており、既に有名な起業家です。
②決算
こちらのリンクで確認した決算公告。
利益剰余金の推移から推測する利益は以下の通り。
第1期 2,500万円の赤字
第2期 3億2,300万円の赤字
第3期 13億0,900万円の赤字 (平成27年6月期)
第4期 23億4,100万円の赤字 (平成28年6月期)
貸借対照表の利益剰余金から逆引きで見ているので、あくまでご参考程度にしてください。上場する場合は、しっかりと目論見書を確認していただくとして、まだ先行投資に費用が掛かっているようです。
ベンチャーキャピタルも巨額の出資をしているので、どうやって今後黒字に持っていくか注目です。損益計算書は確認できていないので、一時的な損なのか、まだまだ売上が足りていないのか分かりません。売上の伸び率が気になりますが、加速度的に増えているようなら、クラウドサービスという特性もあり今後に期待できそうです。
③技術について
会計は本業とは離れた場所にあり、どうしても経営されがちなもの。自動仕分けなどによる「手間のかからない」クラウドサービスを提供することで、会計を含めた業務効率化を推進。会計関連のクラウドサービスのシェアはNo.1だそうで、今後に期待です。
自動仕訳による帳簿作成
人工知能があなたの経理をサポート。クレジットカードやインターネットバンキングなどから取得した明細に記載された日本語(摘要欄)から、未知の日本語であっても適切な勘定科目を推測し自動で仕訳を行い、会計帳簿を作成します。
Youtubeの動画を見てもそうですが、使いやすい印象を受けます。
4.USJ
①概要
これは、ほとんどの方が知っているユニバーサルスタジオジャパン(USJ)です。業セも好調で、収益面で魅力がありそうなのはこの会社。
JR大阪駅からも電車で数駅と立地もよく、外国人観光客にも人気が高いです。
〇会社概要
②決算について
2015年6月期の決算は以下の通り。営業利益390億円とあるので、5,000億円以上の時価総額はありそうです。
テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の運営会社ユー・エス・ジェイの平成27年3月期(26年度)の決算は、売上高が前期比44%増の1385億円、営業利益が61%増の390億円と増収増益だったことが30日、分かった。ともに開業1年目を上回り、過去最高額となった。
最終利益は前期の約3・4倍の222億円。USJは26年度、人気映画「ハリー・ポッター」の新エリアが開業したほか、ハロウィーンイベントなども人気を呼び、過去最高となる1270万人の入場者数を記録した。(産経新聞 2015年6月30日)
2009年に上場していた株式をゴールドマンサックスなどがTOBしています。その時、1100億円ほどで買収しています。その後、2015年にコムキャストに51%の持分を売っていることから、再上場するかは定かではありません。コムキャストは1,830億円で51%の株式を取得しているので、上場した方が得だと判断すれば、再上場もあり得るはずです。決算を確認する限り収益性は抜群によくなっており、株主優待等もあれば時価総額は相当跳ねそうです。
5.spiber
①概要
スパイバーは、クモの糸を人工合成している会社。クモの糸は、柔軟性と剛性に優れているため、非常に画期的な技術。世界初、人工クモ糸の量産化体制を確立したバイオベンチャーです。
スパイバーという社名ですが、「スパイダー(Spider:蜘蛛)」と「ファイバー(Fiber:繊維)」を組み合わせた造語だそうです。
2015年にゴールドウィンと業務提携しており、将来が非常に有望視されています。資本金も100億円を超えており、その期待度の高さがうかがえますね。
社長の講演を聞くと、熱意に溢れる社長でこの会社は面白いというのがよくわかります。クモの糸の量産化に成功して、研究開始当初から2500倍のスピードで量産化しているとのこと。カラーのクモの糸もできており、これは期待できそう。技術的には確立できているので、後は収益がしっかりでてくるのはいつか。
こういった社長がたくさんいると日本の未来は明るいですね。
クモの糸で変わる世界: 関山 和秀 at TEDxTokyo
6.東京メトロ
①概要
主に東京の地下鉄を経営する会社です。皆さんご存知の会社。東京に集中して事業を行っていることが魅力的。将来的にも人口が増え続け、観光客の利用も増加が見込めるため、優良企業だと考えています。
決算も開示されているので、後ほどしっかりみてみます。
運営されている距離自体はそれほど長くないのですし、新たな路線を引くには莫大な設備投資がかかるため、これ以上大きな成長が見込みにくいというのが難点ですが、利用客が減る見込みも少ないと思われるため、実は良い投資先だと思っています。
(引用元:Wikipedia)
会社概要は以下の通りです。従業員数も9,000人以上おり、雇用創出企業でもあります。
②経営目標値と決算
中期経営計画も発表されており、近々の上場が期待されます。設備投資が4,200億円とやはりインフラ系なので、それなりに大きいものの、ROA6%はなかなか魅力的な数値といえそうです。
〇経営目標値
- 連結キャッシュフロー 3,890億円(2016年度~2018年度目標)
- 連結D/Eレシオ 1.0倍(2018年度末目標)
- 連結ROA 6.0%(2018年度末目標)
〇設備投資計画
- 3か年総額 4,200億円
決算についてのリンク先はこちら。
http://www.tokyometro.jp/corporate/ir/2016/pdf/h2803_4q_kessan_jyoho.pdf
平成28年3月期についてですが、簡単に述べると以下の通り。
売上高 | 4,082億円 |
営業利益 | 1,014億円 |
当期純利益 | 576億円 |
一株利益 | 99円 |
バランスシートをみていくと、有利子負債が5,000億円以上ありますね。鉄道会社なんで、減損リスク等が怖いことに加え、有利子負債がちょっと大きすぎるなという印象。設備投資も毎年1,000億円規模でかかるので、フリーキャッシュフローもそんなに余力はない。仮にPER12倍で、株価が1,200円程度だとすると、配当は22円なので、利回り2%弱。設備投資の効率化と収益性の拡大が必要ですね。
東京に事業が集中していることは、良いことでもあるんですが、震災リスクもあり孫辺は割り引いて考える必要もあり、難しいところです。エリアの狭さから収益性を高めるのは可能ですが、伸びしろがどの程度あるか、その辺が肝となりそう。
JR各社と比較してどうでしょうか。
PER10倍から12倍程度が妥当な範囲かなと思います。首都圏であれば効率化も図れますし、ある程度高いPERも許容範囲化じゃないかと。PER12倍とすると1株、1200円。時価総額が、約7,000億円。この辺が妥当な気がします。これはもし上場すれば、2017年の目玉のIPOとなりそうです。
すでにしっかり利益がでている、USJと東京メトロ。
一方、将来性が高い、ZMP、freee、spiber。
2017年もIPO市場は盛り上がりそうですね!この記事は随時更新したいと思います。それでは!