１年間の自殺者の数が約２万５千人で、そのうち４割の方が高齢者の方です。
日本での高齢者の定義は６５歳以上の方をそう呼びます。

私の知人の高齢者の方も２人の方が自殺されました。
高齢者の方の自殺は大変深刻です。
男女比は、男性の方が約８割、女性の方が約２割となってます。

原因としては病苦が一番多い訳ですが、病苦と言っても深刻な病気ではなく、痛みがある、日常生活に支障がある等で悩まれ、結果的にうつ病になられ自殺を選択されます。

それと、配偶者や親族、親しい友人との死別、家庭内の対人葛藤等があります。
それと危険なのが、定年退職ですね。
社会地位の喪失、孤独からうつ病になられ自殺されます。
普通の人間は「死にたくない」と思われますが、うつ病になると「死にたい」と思われるのです。
芸能人の方で自殺された方がおられますが、その殆どの方が最後にはうつ病を発症されてたのではないでしょうか。

発病すると活動意欲が低下し、気分がすぐれず、集中力も低下し、不眠を訴える事もあります。
高齢者のうつ病は、若年期と比べ、頭痛や肩こり等身体的症状を伴う事が多く、動作や反応が遅く、注意力が乏しく、忘れっぽくなり、認知症と間違われやすいという特徴があります

うつ病が疑われたら、出来るだけ早く医療機関を受診させ、治療を行うことが大切です。
うつ状態の高齢者には、できるだけ刺激を避け、気持ちよく過ごせるように配慮し、励ますような事は絶対にしてはいけません。

また、治療と休養により回復することを説明することも必要です。