最近、「のんびり」とした時間を持てていますか?
「現代人は忙しすぎる…」ということはよく聞く話です。確かに忙しくてのんびりとした時間を持てないという人が多いのも事実です。
今回は「のんびり」している時間が人間の脳にも影響しているというお話です。「忙しくて忙しくて」という人こそ、「のんびり」とした時間の大切さに気づく内容となっています。
もくじ
「のんびり」で記憶力が上がる?
九州大学高等研究院及び大学院芸術工科研究院准教授の妹尾武治さんの著書「使ってはいけないエセ心理学 使ってもいい心理学」という本の中で以下のように述べられていました。
ネイチャー・ニューロサイエンス誌上に2007年に掲載されたコーマンらの論文では、90分の昼寝が、記憶学習を促進することが報告されている。さらにワグナーらによると2004年のネイチャーの論文では、8時間の睡眠がひらめきを促進することを報告している。
2014年のプラス・ワン誌上では、デワーらによって、寝なくてもただ「ぼんやりする」だけでも、記憶の促進効果があることとが報告されている。とにかくにも、インプットをたくさんした後に、いったん睡眠・昼寝や、ぼけーっとすることで、自分の無意識の心の動きに仕事を任せてしまう。
以上のように、ぼんやりする時間を設けることで、記憶力がより定着するという科学論文が存在することがわかります。
のんびりした時間を持とう!
僕たちが生きる社会は目まぐるしく忙しい毎日です。ただ、人間ずーっと走り続けることはできませんし、考え続けることもできません。いったん、休憩をすることが大切だと感覚的にご存じの方も多いかと思います。
また、「のんびりしか時間」「ぼーっとした時間」に罪悪感を持っている人も少なからずいます。何かしていないと成長できないからと思い込んでいるからです。ただ、「のんびり」する時間は科学的に必要なことがわかっています。積極的に「のんびり」した時間を持っていきましょう。
「のんびり」だけではダメ!
当然ですが、人間はぼーっとしっぱなしではダメです。アップルコンピュータの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が2005年6月にスタンフォード大学卒業式辞で語った、「Stay hungry, stay foolish」という言葉があります。
直訳すれば、「ハングリーであれ、愚かであれ」というものです。成功をするためにはガツガツと攻めの姿勢になる「ハングリー精神」も大切です。
要はバランスです。攻めるときは攻め、休むときはしっかりと休む。心理学的にも成功への近道はこれにつきます。
最後に
忙しい時間ばかりでは、いずれ疲弊します。疲弊してしまっては何もできません。やはり、適度に休むことも大切なのです。
つまり、「のんびり」とする時間です。しかも、この「のんびり」とした時間は、記憶の向上に繋がると科学的に証明されています。
積極的に「のんびり」ライフを過ごしていきましょう。そして、「やるときはやる」の姿勢でいきましょう。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 「ぼーっとする」時間を持とう!
- のんびりタイムは記憶力が向上する!
- 攻めるときは攻める、休むときは休む!
To be continued…