１９６センチＧＫシュミットが初選出　１７日から日本代表候補ＧＫ合宿

　日本サッカー協会は１３日、日本代表候補ＧＫ合宿（１７〜１９日・大阪）のメンバーを発表し、代表正ＧＫの西川周作（３０）＝浦和＝ら６人が選ばれた。Ｊリーグの今季登録ＧＫで２番目の長身、１９６センチのシュミット・ダニエル（２４）＝松本＝がサプライズ選出され、リオデジャネイロ五輪代表だった櫛引政敏（２３）＝鹿島、中村航輔（２１）＝柏＝も初招集となった。ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会アジア最終予選で、日本代表の４失点は全てセットプレー。ＧＫ強化で弱点を克服する。

　ハリルジャパンの隠し玉は、米国人の父と日本人の母を持つシュミットだった。今季Ｊ登録ＧＫで最長身は１９９センチの中野小次郎（徳島）で、１９６センチの波多野豪（ＦＣ東京）と並び２番目に高い。霜田技術委員が「調整法やメッセージを伝えて国際的な選手を育てたい」と説明した合宿にＪ２から唯一選ばれた。

　ハリルジャパンは最終予選でセットプレーから失点を重ねている。ＰＫで２失点、直接ＦＫで１失点、ＦＫからのヘディングで１失点。全４失点がセットプレーだ。ハリルホジッチ監督は就任当初から「日本のＧＫのレベルが低い」と嘆いていた。デュエル（決闘）を掲げる中で、高く、強い守護神の改革も含まれていた。

　今季、シュミットはＪ２で全３５試合に出場。防御率０・７７（１試合当たりの失点数、５４００分以上）はＪ２で歴代１位だ。長身ながら俊敏性も兼ね備える。クラブを通じて「今まで年代別代表などにも呼ばれたことがないので光栄に思います。これを機にプレーヤーとして１つレベルを上げて松本山雅のＪ１昇格に貢献できるようにレベルアップして帰って来たいと思ってます」とコメント。ハーフＧＫがハリルジャパンの秘密兵器となれるか。　

　　（占部哲也）