蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】松山、遼、スコットに1万838人2016年10月14日 紙面から
◇日本オープン<第1日>▽13日▽埼玉県入間市、狭山GC(7208ヤード、パー70)▽曇り、気温15・6度、東南東1・7メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽120選手(うちアマ15人)▽観客1万838人 予選2日間同組となった3人が明暗を分けた。今季国内ツアー初参戦の松山英樹(24)=レクサス=は難コースを2バーディー、3ボギーの71で回り、1オーバーで首位と5打差の15位発進。ショットの精度を欠きながら、持ち前のショートゲームで粘った。一方で、石川遼(25)=カシオ=は75で61位、アダム・スコット(オーストラリア)は76と崩れて75位と、大きく出遅れた。この注目組を見ようと、初日のギャラリー数は1万838人に膨れ上がり、日本オープンの初日としては記録の残る1991年以降で最多となった。66の4アンダーで回ったH・W・リュー(韓国)が単独首位に立った。 どよめき、歓声、拍手。1番のティーグラウンドに上がった松山は無表情だったが、内心では「びっくりした」。記録の残る限りでは日本オープン初日としては史上最多1万838人のギャラリー。445ヤード先のグリーンまで、幾重もの人垣によってホール全体が隙間なく囲まれ、異様な雰囲気に包まれていた。 「(米ツアーでも)ここまでお客さんがつくことはない。プレーにも良い影響がある。気が引き締まるし、ありがたい」 本調子ではない。それでも、期待を力に変えて粘った。2番パー3で1打目をグリーン左ラフにこぼしながら、巧妙なアプローチで1メートルにピタリ。4番パー4ではパーオンを逃したが、3打目をウエッジで1メートルに寄せた。 フェアウエーキープ率は28・57%(100位)とどん底で好機を引き寄せられず、7番では2メートルを外してボギーをたたいた。ただ、悪くても倒れないのが、松山の強みだ。9番パー5でグリーン奥ラフからの3打目を1・5メートルにつけ、バーディー奪取。13番ではバンカーから1メートルにつける鮮烈なリカバリーで盛り返した。 「良いプレーができなくて申し訳ない気持ちはあるけれど、大崩れせずに済んだので良かった」。安堵(あんど)にも似た笑みを浮かべた。 らしくなく、ちょっとヨロヨロした。危なっかしい場面が何度もあった。ただ、ホール間で石川と談笑したり、ギャラリーと“ハイタッチ”したり、日本での凱旋(がいせん)ゲームはどこか楽しそうだった。 「もっともっと良いスコアで回りたいので、一打も無駄にしないように」。死力を尽くしてギャラリーを沸かせ、自身初のメジャータイトルを奪いに行く。 (松岡祐司) PR情報
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