蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】大学サッカー 流通経大のエジル、新垣貴之!! 9月にBチームから昇格の新星2016年10月14日 紙面から
第90回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)に要注目の新星が現れた。現在9位で、全日本大学選手権(インカレ)の出場権獲得を目指す流通経大のMF、沖縄県出身の新垣貴之(2年・流通経大柏)だ。日本フットボールリーグ(JFL)の第1ステージ(3〜6月)優勝を経て、関東大学リーグのピッチには9月再開の後半戦から登場してきた。中野雄二監督が「天才に近い」と称するドリブラーに聞いた。 (取材・構成、関孝伸) −4年前に沖縄県を出て、千葉県の流通経大柏高にやってきました 新垣「誘われて那覇から来ました。高2くらいまではホームシックでさびしくなったりもしていました」 −高3のときに全国高校選手権に出場しましたが、新垣選手は途中から2試合に出ただけでした 「インターハイ(予選敗退)まではレギュラーとして出ていたんですけど、選手権ではベンチでした。悔しかったです。高校の本田(裕一郎)監督からは守備ができないと言われていました」 −自身のプレーの特長を教えてください 「ドリブルで相手をひとりふたり剥がして(抜いたり、あるいは引きつけたりして)から、味方をうまく使って、自分がまたボールをもらってという流れでいいプレーをするのが良さです」 −同じ左利きであるドイツ代表の技巧派MF、メスト・エジル選手にプレースタイルが似ています 「高校のときから言われていたんですけど、大学に入って特に言われるようになりました。スペースが狭い中でも相手をドリブルでかわしにいって剥がせるところが似ているかなと思います」 −1年生だった昨季は出番がありませんでしたが、努力はしていました 「入学してすぐの5月に父親が亡くなったんです。それがきっかけになって、もっと頑張らなくちゃいけないと思いました」 −今季の最初は、セカンドチームにあたる流通経大ドラゴンズ龍ケ崎での登録でした。ドラゴンズはJFLに参戦しているチームですが、そこでJFLの第1ステージ優勝に貢献して、トップチームに引き上げられました 「(中盤の)右サイドでプレーしていたんですけど、チャンスを結構つくれて優勝に貢献できました。前よりももっとドリブルで剥がせるようになって、そこのところは特に自信がつきました。守備に関しても、まずは走るところから意識するようになって、変わってきたと思います。球際で激しくいったりするようにもなりました」 −関東大学リーグの第12節、桐蔭横浜大戦でトップチームデビューを果たしました。その試合では途中出場でしたが、第17節が終了した現在はスタメンに定着しつつあります 「やってやろうという気持ちで、関東大学リーグに臨みました。自信はありました。ただ、JFLとは違いますし、やってみなければわからないとも思っていました。最初はJFLと同じ右サイドでのプレーだったんですけど、浮いている時間が多くて、ボールになかなか絡めませんでした。やりにくかったです。でも、今はポジションがトップ下で、トップ下に入ってからはボールに絡めるようになって、自分の特長を出せています。ボールをどんどん受けて、相手を剥がしてチャンスをつくるという感じでやれています」 −第13節の慶大戦で初めて先発し、第16節の明大戦では初ゴールを決めました 「関東大学リーグの方でもやれるという手応えをつかんだのが明治戦でした。首位のチームが相手でも自分のプレーが通用すると感じました」 −今季残りの目標を聞かせてください 「個人としては、(チャンスメークだけではなく)点ももっと取れるようにしたいと思います。『最後まで走り続けてゴール前に入ってくる選手のところにボールは転がる』ということを、1年のときに担当だった川澄(和弘)コーチに何度も言われました。心に一番残っている言葉です。今はトップ下なので、それを特に意識して、フォワードの選手の後ろにしっかりと走ってついていくようにしています。チームとしては、リーグ戦の残りを全勝でいって、その後のインカレで優勝するのが絶対の目標です」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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