兄派?弟派?天才ソングライター掘込兄弟の名曲の数々を紹介!
1996年に兄の堀込高樹が弟の堀込泰行を誘って兄弟2人で結成。デビューするとすぐに複雑ながらポップなサウンドと独自の詞世界で大きな注目を集め、また兄弟それぞれが他のアーティストへの楽曲提供を手がけるなど、作詞家・作曲家としても支持を集める。
2013年、弟の泰行がグループを脱退してソロとなり、兄の高樹がキリンジの暖簾を引き継ぎ、新たに5人のメンバーを加えてバンドとして活動を継続して行くこととなる。
兄弟ともに、日本屈指と言っていいほどのソングライティング能力を持ったキリンジ。
兄・高樹は音楽マニアのバックグラウンドを持った、複雑かつ計算された歌詞とメロディーで、重厚なテーマを作るのが得意。
弟・泰行は計算というよりもセンス溢れるタイプ。ポップでキャッチーなメロディ、ヘンテコな歌詞を書かせたら天下一品。
すごい才能の兄弟バンドだったんですよね。私はどちらも好きですが、強いていうならば弟派ですかね。どちらも好きですがね!
この記事ではいつまでも色褪せることのないキリンジの名曲をランキング形式で紹介します!
目次
ランキング
- 独自ランキング
- キリンジ兄弟時代の曲から選曲
それでは早速ランキングどうぞ!
10位 Drifter
”たとえ鬱が夜更けに目覚めて
獣のように襲いかかろうとも
祈りをカラスが引き裂いて
流れ弾の雨が降り注ごうとも
この街の空の下
あなたがいるかぎり僕は逃げない”
こんなに美しい詞が書けるんだ!高樹(兄)作詞作曲の曲です。ふわふわとした浮遊感が曲全体を通して我々を包みます。ハードな歌詞なはずなのに、なぜか優しい気持ちになれます。
9位 雨は毛布のように
まずタイトルからしてズルイ。洒落すぎでしょ。そして、しっとりじめっとした曲かと思いきや、クールな曲なんです。カッティングが無茶苦茶かっこよくて、aiko(友情出演)のコーラスがいちいち気持ちいい。作詞が泰行(弟)、作曲が高樹(兄)の一曲です。
雨を吹き飛ばして仲直りする情景に何故だか涙がこぼれそうになる名曲。
8位 YOU AND ME
泰行(弟)が作詞作曲の一曲。泰行らしいポップで爽やかな、いわゆるわかりやすいポップスになっています。
”溢れるユニヴァース!”
と歌い出すなんて、超ポップ。メロディラインも美しいです。
キリンジの明るくてキャッチーな一面は弟の働きが大きかった気がするなぁ。お洒落な日本語ポップが好きな人は絶対にハマリます!
7位 牡牛座ラプソディ
作詞がお兄ちゃん、作曲が兄弟で作った名曲。
不思議なリフや歌詞のおもしろさが際立っていて、センスが溢れ出ちゃってます!後半のリズムが倍テンするところなんかも含めて、色々狂った楽しさがあって聞く楽しみがたくさん。
6位 グッデイ・グッバイ
ドラムの頭打ちで進行するキリンジでは珍しい曲。
作詞が泰行(弟)、作曲が兄弟での合作作品。上品なんだけどノレる、大人のポップスが炸裂する名曲です。
終盤のコード進行が神がかっていて気持ち良すぎ。天才ソングライターが2人もいてすごい。。。
5位 スウィートソウル
甘いメロディとゆったりとしたビートが、極上のリラックス時間を提供してくれる名バラード。ベースラインをたどっていくと、ずっとグルーブの上で寝そべっていられるような気がしてきます。
美しすぎる。作詞作曲は弟泰行です。
4位 双子座グラフィティ
7位でも紹介した”牡牛座ラプソディ”とセットで語られることが多いアップテンポの名曲!弟の泰行が作詞作曲です。
繰り返されるブラスのリフが病みつきになります。生命力に溢れる一曲なので、元気がある時に元気のあることをしに行く時に聞きたい!海とか山へ行くときなんかにかけたい。。。
3位 十四時過ぎのカゲロウ
ラテンのリズムの中に、ハイハットとシンバル、金物全体で飛び込み、水を切り裂いて進む音が表現されていて、すげえとうならざるを得ません。
作詞が高樹(兄)、作曲が泰行(弟)の合作曲です。
”プールサイドは地獄より熱く
水を切り裂く音だけが
響きわたる夏”
無茶苦茶ハードボイルドでかっこいい。
2位 エイリアンズ
キリンジの圧倒的代表曲!
ハナレグミがカバーしたり、女優の杏がラジオで歌ったりと、業界人にもすごい人気です。
どこか現実世界に居場所がないように感じる恋人たちの歌です。誰も味方じゃないっていう気分になった時に聞くと、めちゃくちゃ沁みます。
もうこの曲は一回聞いた瞬間から良さがわかります。圧倒的。美しすぎる。
歌詞を含めてもはや芸術と言ってもよいのではないでしょうか。全ての表現者が学べる名曲!必聴!
1位 アルカディア
1位はアルカディア。エイリアンズも最高なんですが、個人的に思い入れのあるこの曲を推したいです。派手さはないし、どちらかと言うと暗くて他の曲の影に隠れがちなこの曲なんですが、見どころがたくさん。作詞作曲は弟さんです。
まずは歌詞が素晴らしいところ。キリンジ屈指の世界観だと思います。
”滲むきら星
響く靴底のブルース
ついて出る言葉は
放たれて意味へ急ぐ”
出だしから心を奪われっぱなし!
また、フルートを使っていて、その音色が雄弁に不穏さを語っているんですよね。PVもヨーロッパのテロを思わせる作りになっていますが、緊迫した映画を見ているような想像力を掻き立てられる超名曲です!
【番外編】 燃え殻/馬の骨(掘込泰行ソロ )
兄・高樹がハードな方向へ、弟・泰行は爽やかなポップスの方向へと違う道へと旅立つことになってしまい、キリンジから泰行が脱退しました。
私は両方の作る曲が好きなのですが、強いて言うならば泰行派です。曲も詩もロマンチックで美しすぎ。
このソロ曲”燃え殻”も、めちゃくちゃロマンチックで美しい。何より天才的なメロディ(コード進行)メーカーの本領が発揮されています。
これからもキリンジと、ともに応援していきたいですね。
おわりに
全曲クオリティが高すぎて、ビビります。
静かな感動がうねりを伴って体に刻まれていく。だからずっと聞いていられるキリンジの名曲を紹介しました!
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