今、日本では梅毒の流行が続いています。一般的な感染症の流行は、ある程度の期間でおさまることがほとんどです。しかし、梅毒については、減る気配どころか、増え続けるいっぽうなのです。そして以前は、同性間での流行が中心でしたが、今は異性間の男性や、20代の女性の中でも急増しています。
梅毒は、昔の病気ではありません。それどころか、若い世代を中心とした、身近な性感染症となってきています。今、スマホの画面を見ているあなたへ、今回は梅毒についての重要なメッセージをお届けしましょう。
今、日本では梅毒が流行しています。
同性間だけでなく、異性間でも増加。
特に20代女性での増加が顕著です。
梅毒は、性器だけではありません。
オーラルセックスでは 咽頭いんとう に感染します。
アナルセックスで直腸にも感染します。
梅毒は、何回でも感染します。
パートナーも治療しなければ、治療しても、また感染します。
梅毒の初期症状は局所の潰瘍など。
ふつうは痛みがないことも多く、自然に良くなってしまいます。
経過中に発疹が出ることがあります。
でも、短期間で消えてしまいます。
梅毒は、自分も感染に気づかないまま、他の人にも感染させていきます。
梅毒は、ほとんど症状なく経過します。
そして、気づかずに病気は進行します。
梅毒は、進行すると合併症を起こします。
眼、脳、心臓などに障害が出ます。
失明することもあります。
認知症のような症状も起こします。
妊婦の感染は先天性梅毒の原因となります。
しかし、梅毒には有効な治療薬があります。
早期に診断して治療すれば治せます。
よく知られている抗菌薬で治せるのです。
特に、性感染症を扱っている診療所、感染症診療を行っている病院は、経験も多く、安心して治療を受けられます。
検査は一般病院や診療所でも受けられます。
梅毒の検査を行っている保健所もあります。
繰り返します……。
今、梅毒が流行しています。
梅毒の多くは、症状がありません。
検査してみなければ、わからないのです。
不安があるなら、ぜひ検査してください。
石川県出身。1992年、浜松医大卒。駒込病院で日々診療を続けながら、病院内だけでなく、東京都や国の感染症対策などにも従事している。日本エイズ学会理事などの様々な要職を務め、感染症に関する社会的な啓発活動も積極的に行っている。著書に『図解 知っておくべき感染症33』(東西社)、『知りたいことがここにある HIV感染症診療マネジメント』(医薬ジャーナル社)などがある。また、いろいろな流行感染症などの情報を公開している自身のFacebookページ「あれどこ感染症」も人気。
TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画
死に向かう勇敢な物語
アマンダ・ベネットと彼女の夫は、人生を共に情熱的に精一杯に生き、それは癌が彼の命を奪うまで続きました。死にゆく愛する者への愛を込め、ベネット女史は幸ある最後に希望を持つということに、“否認”という診断は正当ではない、その理由を力強く語ります。[new]
あわせて読みたい
- 旧陸軍の戦闘機「飛燕」 川重が復元し公開 神戸新聞NEXT 10月13日(木)21時6分
- 赤い曲線が美しい。新型政府専用機「B777-300ER」が塗装後に初披露 sorae.jp 10月14日(金)14時5分
- まるでタイヤ! 元先生がキャリーケース開発、教え子のツイートで拡散 あの「よしもと」が宣伝に一役 withnews 10月14日(金)7時0分
- <産総研>石炭からメタン生成する菌を特定 米科学誌で発表 毎日新聞 10月14日(金)10時28分
- スマホに触れずに撮影する"1人ハイタッチ自撮り"が海外で流行 「スマホが落下して故障する」との否定的な見方も ねとらぼ 10月14日(金)15時29分