敏感肌のみなさん、基礎化粧品やベースメイク選びには特にこだわっていらっしゃるのではないでしょうか。では、少し見落としがちなクレンジング剤にもこだわることができていますか。敏感肌の方には、刺激の強いオイルよりもクレンジングミルクがおすすめなのです。なぜ敏感肌の方にクレンジングミルクがおすすめなのかまとめました。
[もくじ]
クレンジングミルクとはどんなもの
クレンジングミルクとは、乳液のような柔らかいテクスチャーのクレンジング剤のことです。
クレンジングクリームと同じように思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実際に手に取るとクリームよりも「ゆるい」と感じられると思います。特徴としては、以下のような点があげられます。
- 油分が少ない
- 洗浄力が弱い
- 界面活性剤が少ない商品が多い
- 肌に優しい
また、商品によってはマッサージクリームとして使用できるものもあり、顔のリフトアップ効果が期待できます。
敏感肌は肌のバリア機能が低下している状態
まず、敏感肌と呼ばれる肌の状態についてお話しします。敏感肌とは、外部からの刺激に文字通り、敏感になっている状態のことです。原因は肌のバリア機能の低下です。
正常な肌では、肌の上に水分と油分がバランスよく存在し、天然のクリームのような働きをすることで外部の刺激から肌を守っています。しかし、なんらかの要因によって肌表面の水分と油分のバランスが崩れると、バリア機能が破壊されます。
そのため、通常では気にならないような刺激でも過敏に反応してしまうのです。症状としては、かゆみ、赤み、かぶれやほてりなどがあげられます。
今まで使っていた化粧品が急に合わなくなるということも頻繁に起こるのが敏感肌の特徴です。以下は肌のバリア機能が崩れてしまう要因です。
- 化粧品やシャンプーなどの刺激
- 衣服やまくらカバー、ふとんなどの刺激
- エアコンなどによる乾燥
- 過剰なストレス
- 生理や妊娠によるホルモンバランスの乱れ
- 食生活の乱れや睡眠時間の減少
外部刺激以外にも体の内側にも要因があることがわかりますね。これ以外にもたくさんの要因が複合的に絡み合って敏感肌という状態になってしまっています。まずは少しずつ、肌バリア機能を破壊する原因を解消していきたいですね。
敏感肌の方にクレンジングミルクがおすすめな理由
クレンジング剤には様々な種類のものがあります。現在市販されているクレンジング剤を洗浄力の強さという観点で順位付けするとこうなります。
- ふきとりタイプ
- クレンジングオイル
- 泡クレンジング
- 油性クレンジングジェル
- クレンジングクリーム
- クレンジングミルク
- 水性クレンジングジェル
敏感肌の方には、ふき取りタイプのクレンジング剤は刺激がとても強いので避けたほうが良いでしょう。便利な商品ですが、肌との摩擦があるので、かなり肌への負担が強いです。
また、ほとんどの敏感肌の方は、肌が乾燥しています。洗浄力が高いクレンジング剤は「油分」や「界面活性剤」を多く含んでいます。界面活性剤は肌への負担が大きく、敏感肌の方は避けたい成分ですね。
さらに、油分によって、肌のセラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)、皮脂膜を洗い流されてしまいます。天然保湿因子とは聞きなれない言葉ですが、角質層にあるアミノ酸の1種で、水分を多く抱えこみ肌の潤いを維持する成分です。
これらを守ることが、乾燥を防ぐうえでとても重要になってきます。そのため、洗浄力の強いクレンジングオイルや油性のクレンジングジェルなどは敏感肌の方には向きません。
洗浄力は弱いですが、クレンジングミルクやクレンジングクリームがおすすめです。なかでも、クレンジングミルクは、クリームに比べさらっとしているので使用感が良いという特徴があります。
また、クリームタイプのものよりもミルクタイプのものが、肌への刺激はさらに少ないと言えます。
クレンジングミルクのメリット・デメリット
クレンジングミルクのメリットは、肌への負担が少ないことです。一方で、洗浄力が弱いというデメリットもあります。そのため、使用しているベースメイクやアイメイクなどによっては適していないこともあります。
比較的落ちやすいパウダーファンデーションやお湯で落ちるタイプのマスカラ、アイライナーを使用している方はクレンジングミルクで十分でしょう。
しかし、ウォータープルーフの化粧品などを使ったしっかりメイクの日には洗浄力が高いクレンジングオイルなどを使うといいでしょう。
敏感肌の方は基本的にベースメイクも肌に刺激が少ないものを使っているかと思いますので、クレンジングミルクで十分という方が多いのではないでしょうか。
アイメイクだけしっかりメイクされている場合は、目元のみアイメイク用のクレンジング剤やオイルタイプのクレンジング剤を使用し、顔全体はクレンジングミルクを使用する、という2種類を使う方法がおすすめです。
クレンジングの負担を考えると、ベースメイクやアイメイクもできるだけは落としやすいものに変えたほうがいいですね。ここぞというとき以外はシンプルなメイクをするようにしましょう。
敏感肌の方のクレンジングミルク選び
敏感肌の方がクレンジングミルクを選ぶ場合、低刺激な商品を選んでください。敏感肌用のものもあります。香料や添加物ができるだけ含まれていないものがおすすめです。
さらに、それに加えて、保湿成分が配合されたものを選ぶと尚良いです。オーガニックのものやセラミドなど効果が高いものが配合されている商品がおすすめです。
また、クレンジングの際に、コストを気にしてクレンジングミルクを少量しか使わないと肌と手の間に摩擦が生じてしまいます。せっかく肌に良いものをかっても擦ってしまうとまったく意味がありませんよね。
そのため、十分な量を継続して使える価格のものを選んでくださいね。
クレンジングミルクの使い方
クレンジングミルクの使い方は以下の通りです
- 乾いた手にクレンジングミルクをとる
- 手をこすり合わせてクレンジングミルクを温める
- 顔に乗せ優しく内側から外側へくるくると円を描くように手を滑らせる
- ぬるま湯で少しずつ何度かに分けてすすぐ
使い方のポイントとしては、①手と肌が乾燥した状態で行う②使用前に手のひらで温める③ぬるま湯ですすぐ、という3点があげられます。
クレンジングミルクを温めることで肌とのなじみが良くなり、メイクが落ちやすくなります。事前に手で温めることで肌の上にクレンジングミルクを乗せる時間が短くなるので肌への負担が減りますね。
また、すすぎの際は、ぬるま湯で少しずつ何度もすすぐようにしてください。しっかり落ちます。また、先ほども話しましたが、敏感肌にとって摩擦は天敵です。適正な量を使用して優しく行って下さい。
敏感肌の方におすすめのクレンジングクリームクリーム①「カバーマーク クレンジングミルク」
¥3,127
カバーマークのクレンジングミルクです。こちらの商品は、クレンジングミルクとしてはメイクが落ちやすいという点と美容成分が89%も配合されているという点が特徴です。
植物由来の美容成分が特に多く含まれているので安心ですね。使用感の良さも人気の秘訣です。
②「テラクオーレ ダマスクローズ クレンジングミルク」
¥3,780
こちらの商品は、ダマスクローズという花の成分が含まれています。みずみずしく甘い香りが特徴です。ビタミンA・Cが含まれ、新陳代謝を促す作用もあります。
アロエベラ葉エキスやカミツレ花エキスなど19種類の植物成分が配合されています。クレンジング後の洗顔は不要です。
③「ロゼット クレンジングミルク」
¥1,448
ロゼットは洗顔パスタで有名なプチプラブランドです。そのロゼットはクレンジングミルクも人気なのです。無着色・無鉱物油なので敏感肌の方にも安心ですね。
また、使い方に特徴があります。使用後、水ですすがずに化粧水をつけたコットンでふき取るだけでOKです。もちろん、洗い流してもOKです。この洗い流さないクレンジングはフランスなどでは一般的なのだそう。
プチプラなのにオリーブオイル・スクワランオイル・ラベンダー精油・ローヤルゼリーエキス・高麗ニンジンエキスなどが配合されている点も優秀ですね。
④「カウブランド 無添加メイク落としミルク」
¥564
こちらは超プチプラのクレンジングミルクです。カウブランドはプチプラなのに肌に優しい敏感肌の味方ですよね。こちらの商品も、着色料・香料・防腐剤・品質安定剤・鉱物油・アルコールなどを配合しておらず、シンプルな成分でできています。
プチプラなのに、高価なセラミドが配合されているのもポイントが高いです。
⑤「ママバター クレンジングミルク」
¥1,470
ママバターのクレンジングミルクです。シアバターが5%と10種類のオーガニック原料が配合されています。また、シリコン、合成香料、合成着色料、鉱物油、パラベンは使用していません。
クレンジング後の洗顔は不要なので肌への負担が減りますね。お値段も安いので試しやすいのではないでしょうか。
クレンジングミルクを正しく使って敏感肌を改善しよう
いかがでしたか。クレンジングミルクは肌にとても優しいことがわかりましたね。ナチュラルメイクの日はクレンジングミルクを使用することをおすすめします。クレンジングミルクの中でも、さらに肌に良い商品を選んでください。
先ほど挙げた5つの商品はとてもおすすめです。敏感肌にとって顔に直接つけるものはかなり重要です。
クレンジングミルクだけでなく、基礎化粧品、ベースメイク、日焼け止めなどどれか1つでも合わなければ肌トラブルにつながります。
調子が悪いなと思ったら普段のスキンケアのすべてを一度見直してみてください。また、化粧品や衣服だけでなく、体の内側が敏感肌の原因であるということも考えられます。
生活習慣、ストレスなどにもじっくり目を向けて少しずつでいいので改善してくださいね。