電気自動車をカバンに入れて持ち運ぶ
2016年10月21日は、“電気自動車をカバンに入れて携帯できる時代”の幕開けとなるかもしれない。
COCOA MOTORSは、同社が開発した"カバンに入れて携帯できる電気自動車"「WALKCAR」の一般予約を、国内外に向けて2016年10月21日13時(日本時間)より開始する。同社のオンラインサイトから予約できる。販売価格は12万8000円。2017年9月より、世界13カ国に向けて順次発送を開始する予定だ。なお、発送できる国については今後拡大させていく。
手に持っているこれが、何と電気自動車! 多分、誰も信じないでしょう(クリックで拡大) 出典:COCOA MOTORS
外観はこんな感じです(クリックで拡大) 出典:COCOA MOTORS
WALKERは、13型ノートPCと同等サイズという、信じられないほど小型の電気自動車だ。重さは2.8kg。最高で時速16kmでの走行が可能で、1回の充電で約60分間、走り続けることができるという。
これ、坂道でもスイスイです! えーーー、欲しい(クリックで拡大) 出典:COCOA MOTORS
カバンからさっと取り出して、すっと置き、さっそうと乗る。スマート!! 渋谷のスクランブル交差点でも、周りがよけてくれそうです(クリックで拡大) 出典:COCOA MOTORS
ハンドルもコントローラーもなく、重心を移動することで右折・左折する。ボディーから降りるだけで止まる。
創業者の佐藤国亮氏は、大学時代に上京すると、クルマ中心の生活から電車と徒歩の生活に変わったという。その結果、行動範囲が狭まり、長時間歩くことも苦痛になった。そのため、クルマを携帯するという「Car in your bag」のアイデアを思い付き、5年前から独自のソフトウェア開発を始めた。2015年には多くの報道機関が取り上げ、話題を呼んだ。EE Times Japanでも、2015年8月に「「WalkCar」は乗り物の概念を変える?」で取り上げている。当時は、最高時速が10kmで、3時間の充電で最大12kmを走行できるとしていた。
関連記事
- 指先だけで操る車イス、どこでも見られるテレビ――ベンチャーエリアまとめ
「CEATEC JAPAN 2014」(シーテック ジャパン/2014年10月7〜11日)で設けられたベンチャーエリアでは、洗練されたデザインの電動車いす、いつでもどこでも見られるワンセグテレビなどが展示され、多くの来場者の注目を集めていた。
- CEATECの「IoTタウン」、初出展ばかりで面白い
CPS/IoTの展示会として開催されている「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/千葉市幕張メッセ)。生まれ変わったCEATECで、主催者が特別企画として展示しているのが「IoTタウン」である。本記事では、初出展となる企業を中心に、IoTタウンの様子を画像で紹介する。
- 1人の学生との出会いが生んだ「しゃべり描きUI」
三菱電機の「しゃべり描きUI」は、2016年10月4〜7日に幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2016」の「暮らしと家でつながるイノベーション部門」でグランプリを受賞した。
- 自宅から電気自動車に電力を送る、効率85%
IHIは三井ホームと共同で、電気自動車を対象とした非接触給電システムの実証実験を続けている。2012年から始まった共同研究は現在どの段階に進んでいるのか。状況を紹介する。
- 力触覚通信を35mm角のボードで実現
慶応義塾大学ハプティクス研究センターは「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/幕張メッセ)で、ロボットアームの位置情報・力情報を遠隔に伝える「力触覚通信」技術のデモを行った。同研究センターは、この力触覚通信技術を試作品などに手軽に実装できるよう、35mm角の小型ボードを開発、それもCEATECで披露した。
- ソニー電池事業買収、4つの勝算
2016年7月、村田製作所はソニーの業務用電池事業を買収すると発表した。コンデンサーを中心とした電子部品メーカーである村田製作所が、苦戦続きのリチウムイオン電池事業を立て直すことができるか懐疑的な見方も多い。なぜ、村田製作所は電池事業を買収するのか、そして、勝算はあるのか――。同社取締役の中島規巨氏に聞く。
Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.